こんにちは。
今回は、挿し木や葉挿しの成功率を高めてくれる発根促進剤「ルートン」をご紹介します。
暖かくなると育てている植物を増やしたり、仕立て直したりといった機会がありますが、その際注意して適切なやり方をしたとしても、どうしても発根せず枯らしてしまうことがあります。
増やすだけならまだしも、どうしても挿し木や葉挿しでしか再生できないとなるとこういったことは避けたいもので、このような作業の成功率を高めるといった効果が期待できるのがこれからご紹介する住友化学園芸さんから発売されているルートンです。
そこで徒長してしまった多肉植物の仕立て直しと、傷んでしまった観葉植物の改善(再生)の確率をできる限り高めたいと、ルートンを購入してきましたので使い方などと併せご紹介します。
今回の目次
- ルートン
- ルートンの使い方
ルートン
ルートンはさし木(挿し木)や葉挿しの発根を促進させる成長調節剤で、挿し木に用にカットした茎の断面などに塗布して活着をよくすることに期待が持てる塗布剤です。
そしてこちらがそのルートンで、このパッケージからも、さし木に期待が持てそうな製品たということが一目で分かるデザインです。
開封するとルートンと説明書が入っています。
そしてルートン(粉末)が入っているプラスチックのケースの蓋をあけ、ルートン(粉末)を少し取り出してみました。
この粉末を挿し木用としてカットした茎の切断面やその側面あたりに塗布して挿し木することで、発根が促進され、挿し木の活着が良くなるといった効果が期待できるようです。
ただ挿し木するときの注意点ですが、横着して土へねじ込むようなやり方で挿し木すると、せっかく塗布したルートンが取れてしまいますので、しっかりと塗布したまま挿し木しやすいように穴を開けて挿す必要があります。
詳しくはこちらの住友化学園芸 ルートンのページをご確認ください。
それでは実際に徒長して仕立て直しをしたい多肉植物と、葉挿しにして改善したい観葉植物でルートンを使ってみたいと思います。
ルートンの使い方
徒長して仕立て直しをしたい多肉植物とはこちらのトップスプレンダーです。
ご覧いただいているように茎が目立つ株姿にしてしまいましたので、カットして仕立て直しをしたいと思います。
このように茎を適度な長さでカットして、ピンクの円で囲った断面にルートンを塗布します。
このようにルートンを塗布しました。
またその周り(茎の側面)にも塗布し、予め用意しているビニールポッドに土を入れたものの中央付近に挿し木するための穴を開け、塗布したルートンが落ちないように挿し木します。
これで無事に発根すれば仕立て直しは成功です。
次に根腐れしてしまった観葉植物を改善というより再生したいのですが、成功率をグッと上げるためにルートンを使って葉挿ししたいと思います。
その根腐れしてしまった観葉植物とはこちらのサンスベリア・スパーバです。
サンスベリア・スパーバは寒さからか根腐れしてしまい、葉の傷んでいない部分をカットして保存していました。
ただサンスベリア・スパーバの葉の断面は乾燥していますので、カットして新たな断面にルートンを塗布するのもひとつの手段となりますが、切り口を水で濡らしてルートンを塗布するやり方もあるようです。
そこでこのように霧吹きで水を吹きかけ、ルートンを塗布しました。
この際の注意点ですが、だまにならないように気をつけなければなりませんが、若干だまになってしまいました。
しかしこのまま土を入れ用意している鉢へ葉挿ししました。
※サンスベリア・スパーバのこの作業の様子は、また後日改めてサンスベリア・スパーバの様子としてご紹介します。
増やすのも仕立て直しをするのもその作業をする時季(気温)や、やり方でその成功率は変わってきますが、それでも失敗してしまうこともあります。
そんな時にルートンは安価なうえその挿し木や葉挿しなどの成功率をグッと高めてくれるので、今後仕立て直しや、挿し木や葉挿しなどで植物を増やしたり、再生したりする際はルートンを活用して成功率を高めていこうと考えています。
もし挿し木や葉挿しをする際の成功率を少しでも高めたいといった場合は、ルートンを使うこともひとつの手段としていただければと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。