こんにちは。
今回は、まだキュッと引き締まってくれないエケベリア属の多肉植物「桃太郎」の様子をご紹介します。
去年の今頃の時季は桃太郎を始めとしたエケベリア属の多肉植物はキュッと引き締まったような、内側へ葉が寄るような株姿をしていたのですが、今年は何故かそういった様子ではありません。
これはもちろん株の状態や気温、風通し、水を与える量、そして日当たりなど複合的なことが影響していると思いますが、これとは別に鉢の保水性で違いがあるのか試してみました。
その結果から何か別の要素が足りていないのではないかと思いますので、そのことなどと併せ現在の桃太郎の様子をご紹介したいと思います。
今回の目次
- UCHIの桃太郎
- 去年の9月のそれぞれの桃太郎とプラスチックの鉢へ植え替え
- それぞれの桃太郎
UCHIの桃太郎
UCHIの桃太郎は2021年3月3日に、株を大きくではなく一回りほど小さくしてなるべくその時の株姿を維持していこうといった様子をご紹介しました。
その後はトラブルなく過ごしていて、やはり葉は外側へ開いてしまいましたが、これは経験からまた寒くなると葉が内側へ寄るような株姿へと徐々に変化するものだと考えていました。
しかし今年のUCHIの桃太郎は、去年のようにキュッと引き締まってくれません。
それでは今どのような株姿をしているのか、まずは前回のご紹介から約1年が経った、現在の桃太郎の様子をご紹介します。
こちらがまだキュッと引き締まってくれない、UCHIの桃太郎の様子です。
一応株の大きさを維持しようと時折傷んだ下葉を取り除いていましたが、去年の秋の生育期にちょっと大きくしてしまいました。
そしてこちらの桃太郎はまた花茎を伸ばし春に花を咲かせるのかといった準備に入っている様子もあり、こういったことから株は元気だと言えそうです。
しかし冒頭でもお伝えしているように、上から見るとはっきりとわかるのですが、前回のご紹介時(去年の今ぐらいの時季)のように内側へ葉が寄るようなキュッと引き締まった株姿に変化せず、特に外側の葉が開いたままです。
このように多肉植物(エケベリア属やグラプトペタルム属など)の葉が上向きや、外側へ開いたりすることについて以前アンケートさせていただいたことがあり、そのアンケートではご回答いただいた投票数が少なかったのですが、その結果からUCHIでも季節的なものが影響していて株が暑さや寒さへの対処から葉が開いたり閉じたりしているのかと考えていました。
ただ不思議なことにこのビニールポッドに植えている株だけは、キュッと引き締まっているとはいえないものの、他の株より葉が内側へ寄っているような株姿をしています。
何が去年と違うのか、そしてこのビニールポッドの株と違うのかと考えてみると、素焼きの鉢とビニールポッドでは土にもよりますが、鉢の性能で考えると保水性が違います。
ただそのことについてですが、UCHIには無塗装の素焼きの鉢に植えている桃太郎もあり、その株は去年の9月にこのビニールポッドの株の性質に近づけようとプラスチックの鉢に植え替えています。
そこでその株は現在どういった株姿をしているのかご紹介したいと思いますが、その前に植え替え作業をした去年の9月のそれぞれの桃太郎の様子をご紹介したいと思います。
去年の9月のそれぞれの桃太郎とプラスチックの鉢へ植え替え
まずこちらが2021年9月9日の先ほどからご紹介している、UCHIの桃太郎の様子です。
このようにほとんどの葉は外側へだらんと開いています。
それは他の2株も同じような株姿をしていて、これまでの経験からするとこれは想定内といえます。
けれどもビニールポッドの株を見ていただくと、これがこの時季では当然の姿といえないことがはっきりとお分かりいただけます。
こちらが先ほどご紹介したビニールポッドに植えている桃太郎の様子です。
先ほどのような葉が内側へ寄るような株姿とはいえませんが、ご紹介してきた3株とは明確に違いがあります。
また葉先付近の色合いも違い、先にご紹介した3株は爪と呼ばれる先が尖った部分だけピンク系の色合いをしていますが、こちらの株は爪だけでなく先端付近のふちも含めてピンク系の色合いをしています。
置き場所や水の与えるタイミングも同じだったのにこのような違いがあったので、これは保水性での違いではないのかと考え、この時に無塗装の素焼きの鉢に植えている株をビニールポッドに近い性質に近づけるためプラスチックの鉢に植え替えてみようと思いました。
そこで選んだのが今植えている鉢とほぼ同じぐらいのサイズのプラスチックの鉢で、この鉢へ無塗装の素焼きの鉢に植えている桃太郎を植え替えました。
一応こちらがその時の土から抜き出した根鉢の様子です。
植え替えをする時季としては適期だっとこともあり、新しい土で植え替えるためこの時使っていた土をほとんど振るい落し、根もこの程度まで整理をしました。
そして土はもう少し品種によってそろそろブレンドも変えた方がいいのかもしれませんが、UCHIではお馴染みの赤玉土(小粒)4.5と日向土(細粒)4.5とピートモス1といったブレンドの土を使って植えました。
因みにこの時また一回り株を小さくするか悩みましたが、植え替えたこともありその影響から外の葉は枯れたりすることも考えられるので、一旦見送ることにしました。
それではこの株は今どのような株姿をしているのかなどと併せ、改めてそれぞれの桃太郎の現在の様子をご紹介したいと思います。
それぞれの桃太郎
こちらがプラスチックの鉢に植え替えた桃太郎の現在の様子です。
なんとなくですが、リメ鉢の桃太郎よりは葉が外側へ開いていない気もしますが、やはり前回の去年の今頃の様子と比べるとキュッと引き締まっているとはいえません。
上から見るとその様子がよりはっきりとお分かりいただけると思います。
またやや違いがあるものの、並べてみるとほとんど同じような締まり具合ではないかと思います。
強いてその違いを説明すると、植えている高さの違いから、葉が鉢に干渉することによって上向きになっているだけの違いではないかと思います。
このときあることを思い出しました。
それはうろ覚えであくまで草花の話ですが、植物を育てるにはある程度適度なストレスも必要といったことです。
そこでやや強引な手法で適度なストレスというよりかなり強めなストレスになりそうですが、同じように葉が開いているこちらの株を輪ゴムで強制的に中央に寄せるようにしてみました。
そして水を控えていたので、葉の様子からこの機会に結構たっぷり与えました。
そしてこれが2日後の様子です。
残念ながら撮影した朝には輪ゴムが外れていたので、もしかすると1日程度のストレスにしかならなかった可能性もありますが、一時的にもこのような株姿にできました。
水を与えたこともあると思うのではっきりとはいえませんが、ビニールポッドの株の様子からも、キュッと引き締めた様子に仕上げるには不確かではありますが葉が鉢の側面などに干渉するようなストレスが必要なのかもしれないと感じました。
この桃太郎は思い付きから無理やりにこのような姿にできたのですが、思いついたら即決行してしまうところがあり、作業前の様子を撮影することを忘れたのがとても残念です。
ただこの株は一番葉が外側へだらんと開いていて、短期間でこのような姿になるとは想像できていなかったので、少し想定外でした。
しかしこちらのプラスチックの鉢に植えている桃太郎は、ある程度葉と鉢が干渉するような高さで植えているのに、今もこういった株姿をしているので、冷静に考えてみるとやはりストレスをかけてもキュッと引き締まるわけではない可能性もあります。
なんだか中途半端な結果となってしまいましたが、ここで読者の皆様におうかがいしたいと思います。
観葉植物や多肉植物をより良い株姿(見た目)に育てるには適度なストレスは必要だと思いますか?
- わからないので興味がある (42%, 11 票)
- ストレスの種類によっては必要 (31%, 8 票)
- 適度なストレスが必要 (19%, 5 票)
- ストレスは不要 (8%, 2 票)
- ストレスは必要 (0%, 0 票)
- その他 (0%, 0 票)
合計投票数: 26
貴重なご意見をいただきありがとうございました。
※ストレスといっても種類があり、風が当たることもストレスで、植物を並べる間隔を狭くすることもストレスになるようですので、今回はこういったことを一括りにストレスとさせていただきます。
UCHIの桃太郎は去年のような葉が内側に包み込むようなキュッと引き締まった株姿へ育てることはできていませんが、どの株も元気でまだまだ今後に期待は持てると思います。
けれどもビニールポッドの桃太郎の様子から、まだキュッと引き締まってくれていない3株の桃太郎には何かが足りていないような気がします。
なかなか的確な対処ができていませんが、こういったことを楽しむことも植物を育てる醍醐味ではないかと思います。
輪ゴムで強めのストレスをかけることはまだ試しきれていない方法ですので改めてひと株の桃太郎には輪ゴムをかけ、残りの2株はこのまま育て、それぞれに何か変化が感じられましたら、その時の様子を改めてご紹介したいと思います。
今回ご紹介した桃太郎の基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去の桃太郎の様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。