こんにちは。
今回は、油断していたわけでないサンスベリア属の観葉植物「サンスベリア・マッソニアーナ」に表れた冬の異変をご紹介します。
観葉植物を育てるうえで冬越しはひとつの課題となりますが、生活スタイルにもよりますがリビングなどでは朝晩はエアコンを稼働させている時間も比較的長めなことからそれほど冬越しを難しく考える必要がない品種もたくさんあります。
しかしそのような環境を確保できない場合もあり、置き場所の問題から別の部屋に移したサンスベリア・マッソニアーナは前年の経験と冬越し対策として水を控え乾かし気味に管理し、また窓からの冷気も届きにくい場所に置くなど基本的な対策をして何事もなく今月の中旬まで無事に過ごしていたのですが、少し前に恐れていた異変が表れてしまいました。
その異変は冬ならではのものではないかと思うのですが、数日で葉全体へ一気に広がり、今では枯れてしまうのではないかといった様子すらあり、やむを得ず急遽対処することにしましたので、それがどういった状態なのかと併せ、その対処した様子をご紹介したいと思います。
今回の目次
- UCHIのサンスベリア・マッソニアーナ
- 異変が表れたサンスベリア・マッソニアーナへの対処
- リビングで何事もなく過ごすサンスベリア・マッソニアーナ
UCHIのサンスベリア・マッソニアーナ
UCHIのサンスベリア・マッソニアーナは2021年11月28日に、今後迎える時季的なことから油断大敵としながらも、その時の期待以上な様子をご紹介しました。
その後はやはり冬ということもあって、生長(変化)している様子はなく、今月の中旬頃まで前回のご紹介した様子のまま過ごしていました。
しかしそれはそれで良かったのですが、少し前にそろそろ水を与えようかとサンスベリア・マッソニアーナの様子を見ると、やや色合いの悪いような部分が表れ、部分的なことだということもあり対処しないでいると、冒頭でもお伝えしているように数日でそういった様子が葉全体へ一気に広がりました。
何故これまで耐えられていたのにと思いましたが、このままでは枯れてしまうのではないかといった様子です。
そこで正しい対処になるのかわかりませんが、それでも急遽対処することにしましたので、まずは前回のご紹介から約3ヶ月が経った、サンスベリア・マッソニアーナに異変が表れている様子をご紹介します。
こちらが異変が表れた、UCHIのサンスベリア・マッソニアーナの様子です。
まずこちらは前回、期待以上の変化があったアノわき芽の様子で、このようにこの葉は今でも異変なく過ごしています。
しかしそれとは違って異変が表れたのがこの2枚の葉です。
水の与え方には注意していたので、水不足などでこうなったわけでないと思います。
というのも、前回アンケートさせていただいたことも参考にさせていただき、また置き場所を変えたことも考慮して、控えつつも葉水と土や株の様子を見ながら適度に与えるようにしていたからです。
そしてこちらがそのサンスベリア属(サンセベリア属)の冬の水の管理方法について、読者の皆様にアンケートさせていただいた結果です。
- 水の量を控えながら、土の乾きを見て与えている (9 票)
- 状況に応じて水を与えている (6 票)
- 断水して(休眠させて)冬越ししている (2 票)
- わからないので興味がある (2 票)
- 断水ではなく、土から株を抜き出し保温して冬越しする (0 票)
- 葉水などで水分を補い、土に水は与えない (0 票)
- その他 (0 票)
合計19票のご回答をいただきました。
ご協力ありがとうございました。
しかし害虫なども目視では見て取れず、元気な葉もあることから考えて、確かではないかもしれませんがこれは凍傷ではないかと思います。
何故これまで(2月の中旬まで)耐えられていたのにと思いましたが、徐々に寒さに耐えうる体力を失い、今になってこのような異変が表れてしまったのではないかと推測しています。
しかしこうなってしまった以上、嘆いていても仕方ありません。
また日々このような傷んだような状態の範囲が広がっていて、このままでは枯れてしまうのではないかとも思います。
そこで正しい対処になるかわかりませんが、このままにしておけませんので、このように土もしっかりと乾いていることから、ご紹介はしていませんが以前同じサンスベリア属のサンスベリア・ローレンティの小さな株で行った対処を、この異変が表れたサンスベリア・マッソニアーナにもしたいと思います。
異変が表れたサンスベリア・マッソニアーナへの対処
まずこれ以上状態を悪化させないことが重要です。
そこで株を土から抜き出して株全体を保温しながら休眠するような方法があるので、今更ですがそのやり方でこの状況に対処したいと思います。
これが成功すれば暖かくなってから裸苗のように改めて植えることができますので、温かくなれば改善が期待できます。
ただその際に傷んだ部分を残していても仕方がないと思いますので、抜き出してからピンクの線辺りで傷んだ部分は切り取りたいと思います。
早速このように土から葉に異変が表れたサンスベリア・マッソニアーナを抜き出しました。
続けて土を振るい落したり、簡単に完全に枯れているような根を取り除きました。
そしてこちらが根の様子で、上部の白っぽさがある根は硬さもあり機能していそうな様子ですが、下の方の茶系の根などはカサカサしていて硬さもないので枯れてしまっている根だと思います。
またもうひと株にも同じ作業をしていると、ピンクの円で囲っているわき芽が新たに出てきていることに気が付きました。
こういった様子から、しっかりとこの状況に対処できれば、サンスベリア・マッソニアーナを枯らさず冬を乗り越えられるのではないかと思います。
そして残りの土などを落としていると、結局はこのような状態にまで根を取り除くことになりました。
このように残していても枯れてしまうと思いますが、機能しているような根を無理やり取り除くとその切り口から雑菌などが入ってしまうことも考えられるので残しています。
あとは予定通り葉の傷んだ部分をこのようにカットしました。
そしてこの葉の状態を調べてみた結果から、やはり根の様子から多少水不足も考えられますが、凍傷でこのような状態になっているのではないかと思いますが断定できません。
そこでやはりここは読者の皆様におうかがいしたいと思います。
ご紹介しているサンスベリア・マッソニアーナの葉の状態(異変)について
- 凍傷(室温の影響)で葉が傷んだ(枯れた) (44%, 15 票)
- わからないので興味がある (26%, 9 票)
- その他 (21%, 7 票)
- 根腐れで葉が傷んだ(枯れた) (6%, 2 票)
- 水不足で葉が傷んだ(枯れた) (3%, 1 票)
- 病気や害虫によって葉が傷んだ(枯れた) (0%, 0 票)
合計投票数: 34
貴重なご意見をいただきありがとうございました。
ちなみにカットした断面はこのような状態でした。
あとは保温性の高いものに包んで冬をやり過ごしますが、UCHIではたまたま手元にあったこのようなプラスチック素材の梱包用のものを使いました。
こういったモノがない場合は新聞紙などでも対応できるようです。
さらに空気層を作ってより断熱性を高めるために、ビニール袋に入れて密閉しました。
あとは春までこのままにして無事やり過ごすことができれば、頃合いを見て土に植えたいと思います。
このようにこちらの鉢に植えている株には異変が表れ対処しましたが、去年同様にリビングに置いている2株は何事もなく冬越しができています。
まだ気が抜けませんが、その2株のリビングで何事もなく過ごすサンスベリア・マッソニアーナの現在の様子をご紹介したいと思います。
リビングで何事もなく過ごすサンスベリア・マッソニアーナ
こちらがリビングに置いている1株ずつ別の鉢に植えた、サンスベリア・マッソニアーナの様子です。
全くといっていいほど前回ご紹介した時の様子から変化はありません。
そしてこちらがもうひと株のサンスベリア・マッソニアーナの様子で、部分的な異変もなく、葉の先端まできれいな状態が保てています。
ただ2株ともに土の表面にカビが発生してしまいましたので、このように表面の土は新しい土へ入れ替えています。
UCHIのサンスベリア・マッソニアーナはどの株も油断していたわけではありませんが、結果としては明暗が分かれ、当然といえば当然ですがリビングに置いていた株は異変もなく過ごしていて、置き場所の問題から別の部屋(エアコンがない部屋)に置いていた株には異変が表れてしまいました。
そして今朝たまたまその場所に置いている別の植物の様子を確認すると、同じように場所に移してこれまで異変がなかったローレンティにも異変が表れていて、UCHIの環境ではエアコンなしでサンスベリア属を冬越しすることは難しいことに直面しています。
全ての植物に理想的な置き場所を確保することは難しく、他にもなかなか工夫だけでは冬越しがうまくできていない品種もありますが、傷んだ株でも対処することによって生育期に改善する余地は残されていると思いますので、今後も状態を悪くした株へ対処する際はその様子をご紹介していこうと思います。
そして今回対処したサンスベリア・マッソニアーナも持ちこたえられれば頃合いを見て改めて土に植えたいと思いますので、またその作業をする際はその様子をご紹介したいと思います。
今回ご紹介したサンスベリア・マッソニアーナの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去のサンスベリア・マッソニアーナの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。