このまま誤魔化したくないピンクに色づいたハートカズラ・レディハート

こんにちは。

今回は、このまま誤魔化したくないピンクに色づいたセロペギア属の多肉植物「セロペギア・ウッディ」別名ハートカズラの斑入り品種、ハートカズラ・レディハートの様子をご紹介します。

ハートカズラ・レディハートはまずまずのいい感じの見た目に近づいてきているのですが、よく見ると不自然な部分があり、それは見た目を意識しているからで、見た目のためにある意味誤魔化しているともいえます。

そこでこのまま育てても様々な観点からどうかと思う部分もあるので、ハートカズラ・レディハートを仕立て直し、またこの機会に増やすことにも挑戦したいと思いますので、何をどう誤魔化しているのかなど現在のピンクに色づいた葉の様子と併せ、その作業の様子をご紹介したいと思います。

今回の目次

  • UCHIのハートカズラ・レディハート
  • ハートカズラ・レディハートの仕立て直しとカットしたつるで増やす
  • 仕立て直しをしたハートカズラ・レディハートと仕込んだつる

 

UCHIのハートカズラ・レディハート

UCHIのハートカズラ・レディハートは2021年2月6日に、つるが伸びたその時の様子と併せ、アンティーク系の鉢へ植え替えをした様子をご紹介しました。

 

このご紹介後はトラブルなく過ごしていて、よりつるをグングンと伸ばしながら生長している様子も感じられます。

このままグリーンネックレスなどのようにそれぞれのつるが垂れ下がるように育てたかったのですが、数本のつるだけが長く伸びていて、また鉢の中(表面)も葉が詰まった様子に育てることができていません。

そこで取り合えずその伸びたつるを鉢の中に入れ込み、それで表面を葉で覆うようにしていましたが、結構な時間が経っていますがグリーンネックレスのように様々なところから気根が伸びて根付くといった様子がなく、そのことが影響してか新たにつるが伸びているのも数本だけなので、理想としている四方八方からつるが垂れ下がるような見た目ではありません。

このまま見た目だけに対処した、ある意味誤魔化した育て方ではその理想的な姿へ育てられないと思いますので、この機会に仕立て直しをしたいと思います。

 

それでは作業を始める前に、まずは前回のご紹介から1年1ヶ月が経った、現在のハートカズラ・レディハートの様子をご紹介します。

 

 

こちらが誤魔化したまま育てたくない、UCHIのハートカズラ・レディハートの様子です。

一見しただけでは何を誤魔化しているのかわからないと思いますが、そういったことをご紹介する前に以前とは葉の色合いが違うことにお気づきだと思いますので、まずは紅葉して色づいている葉の様子からご紹介します。

 

 

こちらが紅葉してピンクに色づいたハートカズラ・レディハートの葉の様子です。

全体的に色づいていると思いますが、特に普段は白系の色をしている葉のふちなどがこのようにピンクに色づいてかわいい印象です。

 

 

そしてつるを含め、全体的にそれほど問題なくハートカズラ・レディハートを育てられているように思えるかもしれませんが、冒頭でもお伝えしているように伸びたつるを取り合えず鉢に入れ込んだりしているのでつるがやや歪で偏った感じです。

 

 

そしてそのつるをよく見ていただくと、先端がなく、このような輪のように繋がっているつるがあります。

そこでこのようなつるはカットしてそれぞれ独立したつるにしようかと思いましたが、入れ込んでいるつるがやや浮いた感じになっていることもあってか、どのつるも発根して根付いている感じではありません。

むしろ引っ張った感触では根付いているのは数本(数株)だけで植え替えた時と変わりありません。

 

これでは単にその場しのぎの見た目だけで、本当にこのまま育てていいのかと思うようになり、やはりこのまま誤魔化したような育て方では理想としているより良い見た目に育てることはできないと思います。

 

そこで少し早いですが気温も上がってきましたので、もっとしっかりと根付かせ鉢の表面を覆い、独立したつるが垂れ下がるような様子へ向けて仕立て直したいと思います。

またつるをカットすることになるので、そのつるを使ってハートカズラ・レディハートを増やすことにも挑戦したいと思います。

 

 

ハートカズラ・レディハートの仕立て直しとカットしたつるで増やす

つるをカットするのに気を付けたいことですが、正しい情報となるかわかりませんがピンクの円で囲ったむかご(茎や節などにできる小さな球根のようなもの)となるような部分が所々にあります。

そしてその小さなむかごのようなものには個体によっては気根のようなものが出ているものもあります。

そこでこの部分をなるべく土へ埋めるか接するようにしたいので、そういったことも考慮してカットしたいと思います。

 

 

絡み合っているつるをほどきながらカットする部分を見極め、このようにカットしました。

 

 

するとやはりお伝えしていたように、UCHIのハートカズラ・レディハートはこの写真から見てお分かりいただけると思いますが、根付いている株が少く、グリーンネックレスなどのようにつるから気根が伸びて根付いていないことが明確になりました。

また絡み合っているつるなどを解いていると、わかりにくいですがピンクの円で囲った部分のようにとても小さなむかごらしき部分から発根していることも確認できました。

おそらくですがハートカズラ・レディハートはこのむかごのような部分からか、土に埋まっている部分からしか発根しないような気がします。(あくまで予想です)

またハートカズラ・レディハートの株の様子からだとこの鉢では大き過ぎるのではないかとも思いましたが、この鉢との雰囲気が気に入っているので引き続きこの鉢のままで改善を試みたいと思います。

 

 

そして増やすためのつるは手元にあったこの銀色系のビニールポッドに赤玉土(少し以前のブレンドの残りのピートモスもあり)を入れ将来むかごとなりそうな部分をなるべく埋めたり、土に接したりするように仕込みました。

また親株にも同じようにカットして残した部分の将来むかごとなりそうな部分をなるべく埋めたり、土に接したりするようにして鉢の表面を葉で覆うように仕立て直しました。

そしてそれぞれに水を与えれば作業は完成です。

 

それでは仕立て直しをしたハートカズラ・レディハートと仕込んだつるの様子をご紹介したいと思います。

 

 

仕立て直しをしたハートカズラ・レディハートと仕込んだつる

こちらがお伝えしてきたように仕立て直した、UCHIのハートカズラ・レディハートの様子です。

このように上からでないと様子がわからないまでになってしまい、また今も表面を覆っているだけのような見た目の作業前と違いがないように思えるかもしれませんが、つるを減らしたので誘導しやすくなったので、予定通りなるべくあのむかごのようなものが土に埋まるか接するように調節しました。

また先端が鉢の中に入って垂れ下がる様子でなくなったつるもありますが、しっかりとそれぞれが発根して根付いてくれれば、別の部分から新たなつるがまた伸びてくれることが起こることに期待したいと思います。

 

 

そしてこちらがカットしたつるを使って増やすために仕込んだつるの様子です。

あとは屋外の日の当たらない風通しの良い場所でしばらく様子を見守りたいと思います。

 

因みにハートカズラ・レディハートを増やすには5月から7月が適期で、たまたま今日は気温が高めですが、こういった作業をするのには時期的には早めとなります。

また植え替えは前回経験していますが、増やすのは初めてで、作業方法などを調べず発根しているむかごのような部分と他の多肉植物などの経験を元に作業をしました。

そこで読者のみなさまにおうかがいします。

 

ハートカズラ・レディハートの増やし方について

  • わからいなのでどうなるか興味がある (50%, 7 票)
  • 作業したやり方で増やすことができると思う (43%, 6 票)
  • 作業したやり方では増やすことはできないと思う (7%, 1 票)
  • その他 (0%, 0 票)

合計投票数: 14

貴重なご意見をいただきありがとうございました。

 

 

そして作業後これだけのつるが余ってしまいました。

このつるを親株と一緒に挿し木してもよかったのですが、葉と葉の間隔が広かったのでこれは別で挿し木したいと思います。

 

 

予定通り将来のむかごとなるような部分から発根して根付けばUCHIのハートカズラ・レディハートは見た目だけを意識した誤魔化した状態でなく、よりしっかりとした株となり、またわきなどから分岐して新たなつるが伸びるといい感じに鉢から溢れ出すような姿に仕上がるのではないかと期待しています。

 

また仕込んだつるもうまく根付くのかも気になると思いますので、春から初夏の間でタイミングを見て、それぞれのその時の様子をご紹介したいと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

その後の様子

29日後の様子をご紹介します。