葉がすべて枯れたパキラの起死回生

こんにちは。

今回は、葉がすべて枯れたパキラ属の観葉植物「パキラ」が起死回生した様子をご紹介します。

葉がすべて枯れるということは、ほとんどの場合その植物がなんらかの異常をきたしていることは容易に想像できることで、これからご紹介するパキラはまさにそういった状態の株でした。

ただたびたびパキラを枯らしているのでその経験からある部分を見て、もちろん枯れた葉は元に戻せませんが、時季的なことからもしかすると新たな姿で再起できるのではないかと考え、葉がすべて枯れたパキラを頂いて起死回生を果たすことができましたので、その約2ヶ月半のパキラの様子をご紹介します。

※ご紹介するパキラの正式な品種名はわかりませんので、パキラとしてご紹介します。

今回の目次

  • UCHIのパキラ
  • 葉がすべて枯れたパキラへの簡単な作業
  • 枯れた葉をすべて取り除いたパキラの56日後
  • 新芽の見た目が変化したパキラ
  • 起死回生を果たしたパキラ

 

UCHIのパキラ

UCHIのパキラは2019年5月4日に、生育期を迎えてからおこなったお手入れとその成果の様子をご紹介しました。

 

その後このパキラは秋まではとても順調に生長して過ごしていたのですが、UCHIでの課題の冬越し中の今年の1月頃から根元付近の幹がぶにょぶにょになってしまい、それから改善することなく2月の中旬頃から異臭もするので、残念ですがあきらめることにしました。

 

そしてその少し後にたまたま頂くことにしたのがこれからご紹介する、葉がすべて枯れたパキラです。

 

 

こちらがその頂いた翌日の、2022年3月2日のパキラの様子です。

 

 

わずかに葉先には緑系な部分も残っている葉もありますが、すべて葉が枯れているといっても過言ではありません。

この葉がすべて枯れたパキラは子供部屋に置いていて、あまり水を与えていないので枯れたと考えていたらしく、もう処分しようかといった手前だった株です。

 

 

ただUCHIのパキラはこの少し前におそらく根腐れで枯らしていて、その時も同じように葉はすべて枯れていましたが、よく見せてもらうとその枯らした株とは様子が違います。

それはこの根元の幹の部分で、UCHIの株の場合、冬に水の量をどのタイミングかで誤って与えてしまってそれから根腐れしたので幹の部分がぶにょぶにょになったのだと思いますが、この株は水を与えていなかったといったことを聞いていたので、根元を確認させてもらうとしっかりとした硬さがありました。

 

おそらくですが、この株は水分の不足と寒さが影響して葉がすべて枯れたのではないかと思いました。

 

 

そしてこの緑系の茎の部分の見た目と、触れた感触から可能性を感じましたので、根腐れでないので、もしかすると復活する可能性があることを伝えたのですが、結果的に頂くことになりました。

 

ただこのまま自宅に置いていてもやはり見た目が悪いのと次々とパラパラと葉も落ちますので、このまま様子を見守るのでなく、簡単な作業をして、一番室温が高い部屋で様子を見守ることにしました。

 

 

葉がすべて枯れたパキラへの簡単な作業

その簡単な作業とは、このようにすべての葉を茎ごと取り除くことです。

 

 

これが正しかったかどうかは今も疑問に思っていますが、枯れた葉をそのままにしていても見た目が悪いのでこのように取り除きました。

 

 

結果的にこの写真のパキラのように、取り除いても見た目がよくなることはありませんので、やはり今振り返るとこのようなことはせず、アノ枯れた葉が付いたままでもよかったのかもしれません。

 

それはこの作業後の様子でよりお分かりいただけると思いますので、その作業をしてから56日(8週間)後の様子をご紹介します。

 

 

枯れた葉をすべて取り除いたパキラの56日後

こちらが枯れた葉をすべて取り除いて56日(8週間)が経った頃の、2022年4月27日のパキラの様子です。

一見しただけでは、この距離からでは変化がないように思えたかもしれませんが、先の作業が失敗したのではないかといった様子が表れて時の様子です。

 

 

その様子がこちらで、枯れた葉をすべて取り除いて露わになっていた茎の先端付近が枯れだしています。

この時は本当に余計なことをしたと後悔しました。

 

しかしそういった気分を一新してくれる様子に気が付きました。

 

 

それがこちらのピンクの円で囲った部分の新芽の様子です。

 

このパキラはこのようにあきらめず懸命に生き続けようとしてくれていることに気が付きました。

 

 

またその様子はもう一方の茎にもあり、それがピンクの円で囲った部分の様子で、こちらの茎にも新芽が出てきています。

そこでまた余計なことになるのかもしれませんが、ピンクの線で枯れた茎を取り除くことにしました。

 

 

これは枯れた葉をすべて取り除いてしまったのでこのような状態になったのか今も疑問が残っています。

けれどもこの時にはそれなりに気温も上がってきているので、今は耐えしのいで、新芽が生長すればこのパキラは起死回生するのではないかと期待が膨らみました。

 

ただまだ新芽が出ているだけですので、管理の仕方によってはすぐに枯れてしまいます。

また先に根元の様子でもご覧いただいていると思いますが、決して土の状態も良いとはいえませんので、この時まで土へ直接与える水はかなり控えていましたが、この時辺りから土へ水を直接与えるようにしました。

因みにこれまではほぼ葉水で茎や幹に水分を与えるといったやり方で水を与えていました。

 

そしてここからは日々感じとれる変化が新芽にありましたので、さらに10日が経って新芽の見た目が変化した時の様子をご紹介します。

 

 

新芽の見た目が変化したパキラ

こちらが新芽が出てから10日が経ち、その新芽の見た目が変化したパキラの様子です。

 

 

とても小さいですがそれでもパキラの葉といったことがわかる細長い5枚葉が見て取れ、それがあと数日で開くのではないかといった様子にまで生長しました。

 

 

そしてそのパキラの新芽が付いたもう一方の茎にも、さらに2ヶ所から新芽も出てきています。

 

まだ気温が上がらない朝もありますが、この日からより生長を促すため、速攻性が期待できる液体肥料のハイポネックスを与えることにしました。

 

そして引き続き毎日全体的に葉水をするようにしていました。

 

それではこの様子から無事に葉が開いて生長したのか、このようにご紹介をしているので何となく想像はついておられると思いますのではっきりとお伝えしますが、これからさらに2週間程が経った、今朝の無事に起死回生を果たしたパキラの様子をご紹介します。

 

 

起死回生を果たしたパキラ

こちらが葉がすべて枯れた状態から81日後(2ヶ月半後)に起死回生を果たしたパキラの様子です。

 

 

葉の色合いはまだ淡く生長途中の若葉だといった様子ですが、見た目は立派なパキラの葉だといえる様子へと生長しました。

 

 

またもう一方の茎の葉もまだ完全に開いたとはいえませんが、この写真の大きさにまで生長してくれています。

 

 

そしてもう茎の先端付近も枯れることはなさげです。

さらにはこの角度からだと最初にご紹介した葉の茎は枝分かれもしていて、その茎に付いている葉も開いています。

こういった様子からもこのパキラはある程度状態も安定し始めていると考えられます。

 

根元の幹の状態などから根腐れでなかったことが不幸中の幸いで、何か葉がすべて枯れている状況を打開するための奇策を講じたわけではありませんが、一応ひとつの事例としてここまでした対策としては、葉をすべて失っていたことからも水分が過剰にならないよう、そして根腐れを防ぐためにも水を土へ直接与えるようなことをしなかったのがよかったのではないかと思います。

ただ水が不要といったわけでないので、時折霧吹きで土にも表面が湿める程度与え、幹や茎などにも直接霧吹で与えるようにしていました。

一応あくまでひとつの参考程度にお考えください。

 

 

そしてその土の状態ですが非常に悪いと思っていますので、やはりもう少し状態が改善し、気温も上がってきてから植え替えをしたいと考えています。

そこで少しこのパキラのお話とは離れてしまいますが、ここで読者の皆様に鉢の選び方についてどうされているのかおうかがいしたいと思います。

 

鉢の選び方について最も重視していることは?

  • 見た目(デザインや色)で選んでいる (31%, 11 票)
  • その植物に対して必要な性質(保水性や通気性)などで選んでいる (29%, 10 票)
  • やはり複合的な判断で選んでいる (26%, 9 票)
  • 材質(やや性質にも近くなりますが)で選んでいる (9%, 3 票)
  • 価格で選んでいる (3%, 1 票)
  • 思いつきやそのお店で気に入ったもの(一目ぼれ)で選んでいる (3%, 1 票)
  • 置き場所の状況で選んでいる (0%, 0 票)
  • その他 (0%, 0 票)

合計投票数: 35

貴重なご意見をいただきありがとうございました。

※もちろんその品種などにもよって変わるとも思いますが、今後の鉢選びの参考にさせていただきます。

 

またこの株はこの幹の部分の様子から実生ではないかとも思いますが、それは確認ができませんので、植え替え時の様子などで分かるようでしたら、またそのことも改めてお伝えしたいと思います。

 

 

一応このことを昨日頂いた方に伝え返すことも提案しましたが、一度譲ったものなのでこちらで育ててほしいといった返答で、前の株を枯らしてしまっていることもあり、改めてこれからこの株をUCHIのパキラとしてご紹介していこうと思います。

 

お伝えしてきたように葉がすべて枯れてから、81日間で新たな葉を付けてここまで起死回生を果たしてくれたパキラですが、ある程度安定してくれているとは思いますが、やはりまだまだ気が抜けません。

そして先ほどもお伝えしているように土の状態が気になっていますので、アンケートさせていただいたことも参考にさせていただきつつ、UCHIでは冬の寒さなどの影響でパキラなどの植物を枯らしてしまうことも多いので、様々なことを考慮しつつ、先のパキラの鉢にするか新たな鉢にするかなども検討して植え替えをしたいと考えていますので、その作業をする際は、その時のパキラの様子と併せ、その植え替えの様子もご紹介したいと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

その後の様子

91日後の様子をご紹介します。