こんばんは。
今回は、再び夏に傷み、もう秋の間で改善が見込めないと感じたオトンナ属の多肉植物「ルビーネックレス」の仕立て直しをした様子をご紹介します。
水の与え方が問題なのか、鉢が問題なのか、去年同様に今年の夏も素焼きの鉢(リメ鉢)に植えているルビーネックレスの状態を悪くしてしまいました。
しかし今年は改善ができそうな気がしたので、すぐさま対処することなくしばらく様子を見ていると、垂れ下がる茎の先端付近の葉はまずまずな様子ですが、それとは違いなかなか鉢の中が改善する様子がありません。
そこでこれ以上待てないと、やや遅くなりましたがまだ間に合うと思いますので、このままでは改善が見込めないルビーネックレスの仕立て直しをしましたのでその様子と、同時期にビニールポッドに同じように仕立てた株は違った状態ですのでその株の様子などを併せてご紹介します。
今回の目次
- UCHIのルビーネックレス
- ルビーネックレスの仕立て直し
- ビニールポッドのままのルビーネックレスと素焼きの鉢に仕立て直したルビーネックレス
UCHIのルビーネックレス
UCHIのルビーネックレスは2021年11月30日に、仕立て直してからの改善と開花した様子をご紹介しました。
その後はトラブルなく順調に過ごし、紅葉して色づいた様子をご紹介するつもりでしたが、別の植物に気を向けているといつの間にかかなりの時間が経ってしまっていました。
そんなルビーネックレスは再び夏に傷みましたが、去年とは少し状態が違ったので、改善する見込みがあると思い特に手を付けず様子を見守っていると、冒頭でもお伝えしているように垂れ下がる茎の先端付近はきれいな新しい葉が付きまずまずな様子ですが、鉢の中の方がそういった様子とは違い、今もなかなか改善する気配がありません。
そこでこれ以上様子見していると、手遅れにしてしまう可能性もあるので、やや遅くなりましたがまだ間に合うと思いますので、再び仕立て直しすることにしました。
それではルビーネックレスがどのような状態なのか、前回のご紹介から11ヶ月経った現在のルビーネックレスの様子をご紹介します。
こちらが再び夏に傷ませてしまった、UCHIのルビーネックレスの様子です。
このように垂れ下がる茎の先端付近に付いている葉はきれいで紫系の色合いに色づき始めている様子もあり、改善というよりは順調に生長している様子があります。
しかし問題はこちらの鉢の中(根元)の様子です。
この辺りが夏に傷んでしまい、それからかなりの期間様子見していましたが、一向に改善する感じがありません。
また土の表面には細い根が見てとれるので、また根が詰まった状態になっているような気がしていて、これも改善の足かせになっているのではないかとも考えられます。
またそんなルビーネックレスを見ていると、これまで見たことがないこのような白っぽい(先端はやや黄色がかった)色合いの葉もありました。
しかし時季的にはもう秋も終盤です。
これ以上待っていると改善どころか枯らしてしまうのではないかと思いますので、もう残りの秋の間で改善が見込めないと感じるので、ルビーネックレスを仕立て直しすることにしました。
それではルビーネックレスの仕立て直しの作業を始めます。
ルビーネックレスの仕立て直し
仕立て直しのやり方はほぼ以前のやり方と同じで、ピンクの線辺りでカットして、伸びた茎の先端付近のきれいな部分を新たに根付かせるようにします。
このようにハサミでカットして準備しました。
そしてこちらが抜き出したUCHIのルビーネックレスの根鉢の様子です。
やはり細い根などが鉢の側面を覆いつくし、根詰まり状態になっていました。
夏に傷んだこともそうですが、やはりこの根詰まり状態なのが秋に改善しなかった大きな原因ではないかと思います。
そして再びこのような状況にしないようにするには、もしかするとセネシオ属やオトナン属では他の品種より早い段階での定期的な根の整理が必要ではないかと思います。
そこで読者の皆様のご意見をおうかがいさせていただきます。
セネシオ属やオトナン属(ネックレス系の多肉植物)の見た目を保つための根についてい
- わからないが興味がある (38%, 5 票)
- 根の整理(調節)ではなく、大きめの鉢に植え替えるか、株の量を調節する (23%, 3 票)
- 他の多肉植物より早めな根の整理(調節)が必要 (15%, 2 票)
- 根の整理(調節)ではなく、鉢や土や水の与え方で対処できる (8%, 1 票)
- 根の整理(調節)ではなく、定期的な仕立て直しが必要 (8%, 1 票)
- その他 (8%, 1 票)
合計投票数: 13
貴重なご意見をいただきありがとうございました。
次に元の鉢はきれいに洗い、ビニールポッドも用意し、根詰まりしてはあまり意味がないかもしれませんが、特に素焼きの鉢(リメ鉢)の保水性をなるべく向上させるため、赤玉土7とピートモス3をブレンドした土を写真の高さまで入れて準備しました。
※因みに素焼きの鉢の底には底石を入れています。
そしてカットした茎を大雑把にですが、このように鉢とビニールポッドに入れ、水をたっぷりとかけて日陰気味の場所で土を湿らせた状態を維持するようにします。
これで本当に成功するのかと思われると思いますが、以前同じやり方でビニールポッドのまま育てているルビーネックレスがあり、夏も素焼きの鉢に植えている株のように傷むことなく今も元気に過ごしていますので、その株の様子などをご紹介し、まだ根付いたわけではありませんが、素焼きの鉢に仕立て直したルビーネックレスをご紹介します。
ビニールポッドのままのルビーネックレスと素焼きの鉢に仕立て直したルビーネックレス
こちらが今回と同じやり方をして、今もビニールポッドのまま育てているルビーネックレスの様子です。
この株は夏に傷んだりすることなく、ご覧いただいているように今も元気に過ごしています。
もちろん鉢の中の葉も状態が良く、新しい葉も順調に生長しています。
そしてこちらの株はこのように黄色の花も咲かせています。
ただ今回は早々と花は取り除きたいと思います。
今もビニールポッドのままで元気に過すこちらのルビーネックレスはこのように花を取り除きましたが、一部の葉は紫に色づき、紫月といった名前を感じられる様子すらあります。
このようにビニールポッドの株はほぼ同じ環境で、同じタイミングで水を与えて育てていたので、おそらく同じような根の状態なような気がしますが、夏に傷むことなく今も健全な状態が維持できています。
また少し素焼きの鉢に植えている株の方がより良い状態に生長していたことを考慮しても、このような差は鉢の性質での保水性(通気性)も影響しているのではないかと思います。
そしてこちらが水をたっぷりとかけて十分に土を湿らせて、仕立て直したUCHIのルビーネックレスの様子です。
順調に育てばまた根詰まりすることも考えられますが、先ほどもお伝えしたように根詰まりしては意味がありませんが、それでもなるべく保水性を向上させるといった意味でも土をなるべく保水性重視のブレンドにしました。
またビニールポッドにも新たに仕込みましたので、またタイミングを見てそれぞれの様子をご紹介し、そしてその際は、アンケートさせていただいた内容(回答)と株の状態次第で、また根詰まりさせないように根の整理などもしたいと考えていますので、そういった作業の様子もご紹介したいと思います。
今回ご紹介したルビーネックレスの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去のルビーネックレスの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。