こんにちは。
今回は、春まで待てないシッサス属の多肉植物「シッサス・クアドラングラリス」の植え替えをした様子をご紹介します。
置き場所や品種などにもよりますが、なるべくなら冬に植物の植え替えはしたくないと思います。
しかし状態によっては決断が必要な時もあり、ようやく葉まで楽しめるようになったUCHIのシッサス・クアドラングラリスは現在の様子から春まで何もせずに待てそうにありません。
そこでシッサス・クアドラングラリスを枯らさないために植え替えをしましたのでその作業の様子や、何故植え替えを今することにしたのかなどをご紹介したいと思います。
今回の目次
- UCHIのシッサス・クアドラングラリス
- シッサス・クアドラングラリスの植え替え
- 植え替えたシッサス・クアドラングラリス
UCHIのシッサス・クアドラングラリス
UCHIのシッサス・クアドラングラリスは2021年7月22日に、葉も楽しむことができるようになった様子をご紹介しました。
このご紹介後は目立つ変化はないもののゆっくりと生長しながら過ごしていて、秋にタイミングを見てご紹介するつもりでしたが、変化が乏しかったのでご紹介せずにいました。
そしてそのまま冬越しまでするつもりでしたが、今のシッサス・クアドラングラリスの様子から、そんな悠長なことをいっていられない状態です。
そこで冒頭でもお伝えしているように、多くの植物では植え替えに適さない冬ですが、枯らさないためにシッサス・クアドラングラリスを植え替えすることにしましたので、まずは何故植え替えが必要なのか、前回のご紹介から約5ヶ月半が経った、現在のシッサス・クアドラングラリスの様子をご紹介します。
こちらがUCHIのシッサス・クアドラングラリスの様子です。
前回のご紹介時からは考えられない姿になってしまいました。
秋の間はこういった様子でもなかったのですが、冬になり気温が下がるにつれシワが目立ち、今では支え(竹串)なしでは直立できない状態になってしまいました。
そしてまだ支えありで立てるなら良いほうで、この2株は支えありでも立てないぐらいにまで状態を悪くしてしまいました。
(撮影のため竹串は取り除いていますが、この撮影前までは竹串で直立させていました。)
水は適度に与えていましたが、この立てなくなった株のシワは消えることはなく、むしろそれどころか日に日に状態が悪化して歯止めがききません。
そしてついには蓄えていた水分も使い果たしているのか葉も縮れだし、こういった様子から根が機能していないと考えられます。
状態が悪くなったのは寒さだけが原因ではなさそうです。
土の状態をご覧いただくと、このように表面にカビが発生していて、水はけも悪く、寒さとこの土の状態などから、シッサス・クアドラングラリスは根腐れしたのだと思います。
しかしまだ何とか立っている株はまだ手遅れではないように思えます。
そこでこのまま春まで待てそうでなく、何もせず指をくわえて見てられませんので、時季的に植え替えには適さない時季ですが、シッサス・クアドラングラリスの植え替えをして枯らさないよう改善に向けた対処したいと思います。
シッサス・クアドラングラリスの植え替え
まず鉢ですが、シッサス・クアドラングラリスはこちらの小さなプラスチックの鉢へ植え替えようと思います。
これは株数が減ることと、株の状態も考慮して、土の量を減らして水を与えた時に水が土に蓄積されている期間が短くなるようにしたかったからです。
そして早速、土からシッサス・クアドラングラリスを抜き出しました。
土は簡単に崩れ、ふるい落とすようにするとすぐにこのような状態にできました。
そしてこちらがシッサス・クアドラングラリスの根の様子です。
この一番大きな株の根は健全だとはいえないものの、それでも対処のやり方によっては改善できそうな気がします。
しかし残りの2株の根の様子はというと、やはり量は少なく弱々しくて、根元付近が萎んでいるので残念ですが改善は難しいと判断しました。
そして先ほどのプラスチックの鉢に赤玉土4、日向土5、ピートモス1ぐらいの水はけ重視とした配分の土を使ってシッサス・クアドラングラリスを植えました。
もちろん自力で直立することはできませんので、新しい竹串を使って支えるようにし、霧吹きで株全体に葉水して、土にも表面が湿るていど与えました。
それではさすがにすぐに直立するほどの変化などはありませんが、今朝の植え替えをしたシッサス・クアドラングラリスの様子をご紹介します。
植え替えたシッサス・クアドラングラリス
こちらが植え替えをした、今朝のUCHIのシッサス・クアドラングラリスの様子です。
竹串で様子を見るつもりでしたが、やはりなるべく直立に近い状態にするため、高さ(長さ)が同じ程度の支柱に挿し替えました。
根元付近のシワもすぐには改善しませんが、土の表面はある程度乾いていますので、このようにしばらくは葉水で水分を補いながら様子を見守ろうと考えています。
そしてこのような状態を維持できれば遅くても春には改善することが期待できると思いますので、その時もう一度素直に葉を楽しむことができればと思います。
シッサス・クアドラングラリスは株の状態から春まで待てないと判断して、リスクはあると思いますが冬の植え替えをしました。
しかしあのままの状態で冬越ししても枯らしてしまう可能性が高いと思いますので、必ずしも今回の対処が適切で改善するともいえませんが、根の状態からまだ改善の余地は残されていたと考えられますので、今後の経過を見守り、春辺りに待たずに行動してよかったとお伝えできればと思います。
今回ご紹介したシッサス・クアドラングラリスの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去のシッサス・クアドラングラリスの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。