こんにちは。
今回は、床に付くには幾許も無いまでに伸びたホヤ属の観葉植物「ホヤ・カルノーサ リップカラー」のつるの剪定の様子と活用をご紹介します。
ホヤ・カルノーサ リップカラーは読者の皆様にアンケートさせていただいた結果から支柱をとり、つるを垂らすように育てていましたが、置いている棚の高さが低いことと時間の経過から、もうすぐ床に付くのではないかといった長さにまで伸びました。
そこでさすがに床に這わすわけにはいきませんので、剪定して長さを整えたいと思いますが、やはりつるをカットするからにはそのつるは増やすということに有効活用しようと考えていますので、現在のホヤ・カルノーサ リップカラーの様子と併せ、その作業の様子をご紹介します。
今回の目次
- UCHIのホヤ・カルノーサ リップカラー
- ホヤ・カルノーサ リップカラーの伸びたつるをカットして挿し木と水挿しに
- 作業から約1ヶ月が経った、それぞれのホヤ・カルノーサ リップカラー
UCHIのホヤ・カルノーサ リップカラー
UCHIのホヤ・カルノーサ リップカラーは2022年4月29日に、グンと伸びたつるの節間にやや困惑している様子をご紹介しました。
その後、そのつるについては冒頭でお伝えしているように、読者の皆様にアンケートさせていただいた結果から支柱を抜いて垂らす(這わす)ようにして育てていました。
またご紹介後の生育期やさらにはその後の冬の間もつるは伸び、その間に気にしていた節間は全く気にならないように葉が付きました。
そして今では時間がかなり経過したことと置いている棚が低めなこと、そしてまた活発な生育期を迎えたことで、もう時間の問題で床に付くのではないかといった様子にまで伸びています。
そこで床を這わすわけにはいきませんので、そろそろ剪定して長さを整え、またこれも冒頭でお伝えしたことですが、そのつるを有効活用したいので増やすことに使いたいと思います。
それではその作業を始める前に、まずは前回のご紹介から1年程が経った頃の、ホヤ・カルノーサ リップカラーの様子をご紹介します。
こちらがつるが床に付きそうなほどにまで伸びた、UCHIのホヤ・カルノーサ リップカラーの様子です。
このようにまだ光沢の残る若葉はこれまでの葉より一回りから二回りぐらいは大きく、これからの活発な生長により期待が持てそうです。
そしてこのような白系一色の葉もありますが、白系一色の葉は他の葉より枯れやすく、この葉は以前からのものでなくまた新たに出てきた葉です。
そしてつるの様子ですが、このような長さまで伸びて、今季の生育期の間に置いている棚の高さよりも伸び、時間の問題で床に付いてしまうのではないかといった長さまで伸びました。
そこで剪定して調節したいと思いますが、やはりそのカットしたつるは増やすことに使いたいので、今回は伸びたつるをカットして挿し木と水挿しに挑戦したいと思います。
ホヤ・カルノーサ リップカラーの伸びたつるをカットして挿し木と水挿しに
どこでつるカットするかですが、必ずではありませんが、おそらく気根が伸び始めているピンクの円で囲った部分などから発根する可能性が高いと思いますので、調節したい長さとその付近の気根のより少し上辺りでカットすれば問題なさそうです。
そこでUCHIのホヤ・カルノーサ リップカラーでいうと、棚に付くか付かないかといったピンクの線辺りでカットしようと思います。
このようにホヤ・カルノーサ リップカラーの伸びたつるをカットしました。
写真では2本ですが、さらに右側のつるをカットして3本にしました。
そして水挿しにはカットしたペットボトルを、挿し木用にはビニールポッドに再利用するために天気干ししていた土(赤玉土(小粒)6、ピートモス3、鹿沼土1)に新しい赤玉とピートモスを足したものを入れて用意しました。
そしてこのようにカットしたつるを挿し木は1本、水差しは2本で仕込みました。
あとは挿し木は屋外の日蔭で、水挿しは室内で様子を見守りたいと思います。
因みになぜ挿し木は屋外にするのかというと、これはあくまで自分なりの考え方ですが、なるべく土は湿らせた状態を維持したいので、風通しが確保できない室内だとカビが発生する可能性があるからです。
ここでひとつだけ注意ですが、ホヤ・カルノーサ リップカラーはつるをカットすると、このピンクの円で囲った部分のように樹液が出てきますので、皮膚に直接触れないようにするため、手袋などを着用した方が無難だと思います。
そしてこちらが伸びたつるをカットして長さを整えたホヤ・カルノーサ リップカラーの様子です。
それではそれぞれに変化があるのを待ちたいと思いますが、水挿しはなんと3日で発根しました。
ただそれがすぐに枯れないか、またその時には挿し木や親株には変化がなかったので、もうしばらく待つことにしました。
それではこの作業から約1ヶ月(26日)が経った、今朝のそれぞれのホヤ・カルノーサ リップカラーの現在の様子をご紹介したいと思います。
作業から約1ヶ月が経った、それぞれのホヤ・カルノーサ リップカラー
まずこちらが親株のホヤ・カルノーサ リップカラーの様子で、斑の部分にややピンクがかったような色合いの新葉が出てきていますので親株のホヤ・カルノーサ リップカラーには問題はありません。
そして次にこちらが伸びたつるをカットして挿し木と水挿しにしたホヤ・カルノーサ リップカラーの様子です。
どちらも枯れることなく過ごしています。
それではそれぞれの様子をご紹介します。
まず水挿しにしたホヤ・カルノーサ リップカラーの様子ですが、先ほどもお伝えしたように3日で発根して約1ヶ月でご覧いただいている長さまで根が伸びました。
3日に1度は水を入れ替えていますが、カットして1週間程は毎日入れ替えていました。
水差しの1本のつるを抜き出してみました。
このように5本の根が伸びています。
ここで気になることなのですが、どの茎も発根部分から何ミリかゼリー状のぬめりようなものが付いていますが、これはカビなのでしょうか。
ウンベラータなどを水挿しにしても同じような現象があるのですが、水分の吸収効率を上げるためなら取り除きたくないのですが、カビなら取り除きたいと思っていますがわからないのでいつも残しています。
次に挿し木の方の様子で少し葉の色合いが悪くなってしまっていますが、枯れておらず、つるが伸びていることから、おそらく根付いているか根付き始めていると思います。
ただ屋外の日蔭になる場所に置いていますが、少し日が当たる時間帯がある部分の葉はこのように葉焼けでしょうか、変色して枯れてしまいそうです。
そして気根から発根したのかですが、すべての気根の状況はわかりませんが、目で見てわかる部分としてピンクの円のように土から外に出ている気根からは発根していませんでした。
水挿しはほとんどの気根が水に浸かっていたので何本も発根していた可能性がありますが、ホヤ・カルノーサ リップカラーの場合は現在の様子からだけでいうと土に埋まっていない気根から根が伸びる様子はありませんでしたので、挿し木の場合はしっかりと気根は土に埋まるような長さを確保して挿し木するのが無難だと思います。
そしてこちらが親株の、UCHIのホヤ・カルノーサ リップカラーの現在の全体的な様子です。
新しい葉が増え、つるがまた新たな部分から伸びて生長を初めています。
これからより活発な生長が期待できますので、しっかりと肥料を与え育て、そして水差しはタイミングを見て鉢上げ、挿し木はもうしばらくこれまでどおりの管理方法で育てたいと思います。
ただUCHIのホヤ・カルノーサ リップカラーは機会を見て今季の生育期の間に別の鉢へ植え替えたいと考えていますので、その作業をする場合は鉢上げした水挿しと、挿し木のその時の様子も併せてご紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
168日後の様子をご紹介します。