こんにちは。
今回は、紅葉が楽しみなエケベリア属の多肉植物「アイボリー」と、そのアイボリーに表れた危惧せざる得ない様子などをご紹介します。
アイボリー(ケペル)は肉厚な葉が重なり合う様子が魅力のひとつで、今年の初めに株分けして、ようやくそういったアイボリーらしい様子をご紹介できるまでに生長しています。
あとはよりその葉の魅力を引き立てる紅葉を待つばかりといった状態だったのですが、どうもこのままただ待つだけでは、そのより良い姿が見ることができないのではないかといった、危惧する様子が表れてしまいました。
そこでその危惧する様子から今できる対処をすることにしましたので、紅葉が楽しみといった姿にまで生長したアイボリーの現在の様子と併せ、その作業の様子もご紹介します。
今回の目次
- UCHIのアイボリー
- アイボリーに表れた危惧せざる得ない様子への今できる対処
- それぞれへの対処を終えたアイボリー
UCHIのアイボリー
UCHIのアイボリーは2021年1月4日に、葉焼けさせてしまった様子と併せ、株分けした様子などもご紹介しました。
このご紹介から約8ヶ月程が経ち、株分けしたアイボリーのひと株は、春にこれまでにないボリューム感へと生長して、その後の夏も無事に過ごすような感じでいたのですが、今年は何故か多くの多肉植物で発生して悩まされているカイガラムシが、順調に過ごしていたアイボリーにも現れてしまいました。
しかし幸いすぐに気が付き対処できて難は逃れられましたが、その後アイボリーの様子を見ると、これまでの経験から危惧せざる得ない様子が表れていることに気が付きました。
そのことはカイガラムシの影響ではないと思いますが、状態によっては株を枯らしてしまうこともあります。
そこでその危惧せざる得ない様子に急遽対処しましたので、まずはその作業前の、紅葉が楽しみな姿に生長したアイボリーの様子をご紹介します。
こちらが紅葉が楽しみな姿に生長した、UCHIのアイボリーの様子です。
これを石化というんでしょうか、株分けした時とは見違えるボリューム感へと生長を遂げていることがお分かりいただけると思います。
そしてこの上から見た、肉厚な葉が重なり合う様子が、これこそアイボリーといった様子です。
そしてこちらが株分けしたもうひと株のアイボリーの様子です。
同じ場所に置いて育てていましたが、先ほどのリメ鉢に植えている株とは違ってこの株はあまり大きく生長したとはいえません。
むしろ葉が長く伸びているような気もします。
この株は春の生育期だけではあまり変化がありませんでしたが、角度を変えてみると新しい葉はきれいで、これから迎える秋の生育期ではこれまでとは違った生長が期待できるのではないかと思います。
しかしよく観察すると、所々に枯れた葉があります。
この株はこういった様子だけで済んでいて、なんら危惧するといった様子でもないことはお分かりいただけますが、先にご紹介したリメ鉢の株は、こういった様子とは違った株が枯れる可能性もあるといった、危惧せざる得ない様子がありますので、状態確認と併せ今できる対処をしたいと思います。
アイボリーに表れた危惧せざる得ない様子への今できる対処
まずその危惧している様子がこちらのピンクの円で囲った葉です。
葉が黒っぽく変色していて、周りのきれいな淡い緑色の葉とは違った、ただならぬ雰囲気があります。
またこのようにしぼんだ葉も変色していて、ただしぼんで枯れるだけなら然程問題ありませんが、このように黒っぽく変色しているのは、葉が重なり合っていることと、数日前に水を与えているので、そのことなどが影響して蒸れてしまったことが原因でこのような色へと変色したのではないかと思います。
似たような経験としては、以前桃美人で起こったことが近いのではないかと思います。
またこういった葉はブニョブニョしていて、手でも取り除けますが、心配なのはやはり根の状態です。
また先にお伝えしているように、カイガラムシが発生したので、その対処としてベニカXファインスプレーを散布しています。
このことによってカイガラムシの死骸などが土に落ちていることも考えられるので、根の様子を確認する意味も込めて鉢から株を抜き出し、そして土を入れ替えようと思います。
このようにアイボリーを鉢から抜き出しました。
するとややカビ臭い感じがありました。
次に根の状態確認の意味も込めて古い土を取り除きました。
すると幸いにも、根は心配しているような異変を感じることはありませんでした。
またカイガラムシの死骸なのかわかりませんが、アイボリーの葉の重なっている入り組んでいる部分に白い粒のようなものもあったので、思い切ってアイボリーに水をかけて洗い流しました。
そうしているうちに気になったのがピンクの円で囲ったわき芽で、株分けするには時季的にやや早い気もしますが、わき芽を親株から切り離すことにしました。
作業をすると、ひと株以外すべてに根が生えていて、いい感じに株分けできました。
そして挿し木しやすいように下葉などを取り除いて整えました。
あとはこのようにわき芽をビニールポッドに挿し木しました。
またこの後にもうひと株のアイボリーの枯れた葉も取り除き、これからの生育期へ向けたお手入れもしておきました。
それではそれぞれへの対処を終えて1日置いた、今朝のそれぞれのアイボリーをご紹介します。
それぞれへの対処を終えたアイボリー
こちらが今朝の、UCHIのアイボリーの様子です。
多少見た目のボリューム感が減ってしまいましたが、今後の生育期のことを考えるとこれで十分ではないかと思います。
このように土にも風が当たりやすいような部分も増えたので、作業前より多少は蒸れにくくなったのではないかと思います。
しかしこれはまた葉が増えたり大きくなると、こういった部分を覆ってしまうことも考えられますので、また様子を見て植え替えが必要かもしれません。
そしてこちらが枯れた葉などを取り除く簡単なお手入れをした、もうひと株のアイボリーの様子です。
鉢の周りについている白いヨゴレのようなものは、化成肥料を与えてから出てきたもので、撮影のためにティッシュペーパーで拭き取ったりしてみましたが、落ちませんでした。
しかしより良い生長を期待していますので、鉢のことは二の次にして、新しい肥料に置き換えより良い生長を期待したいと思います。
ここで読者のみなさまにおうかがいさせていただきます。
多肉植物に肥料を与えていますか?
- 肥料を与える。 (62%, 8 票)
- 肥料は与えない。 (23%, 3 票)
- 品種によっては与える。 (15%, 2 票)
- その他 (0%, 0 票)
合計投票数: 13
貴重なご意見をいただきありがとうございました。
※与える場合は液体なのか固形などかといったこともありますが、それはまた別の機会に質問させていただきます。
UCHIのアイボリーは一応危惧していたことには対処したので、あとはより魅力的な様子がご紹介できる紅葉を待つだけです。
ぷっくりとした肉厚な葉と、その葉の先端がピンク系の色合いへと色づくことで、アイボリーの魅力が最大限に引き立ちますので、その紅葉した姿をご紹介できるように蒸れと害虫には気を付け、凄艶な色合いとなるタイミングを待ちたいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
301日後の様子をご紹介します。