こんいちは。
今回は、弱光でも随分と大きくなったフィロデンドロン属の観葉植物「セローム」の様子と併せ、黄色の葉をご紹介します。
UCHIのセロームは去年の秋から室内に取り込み、それからずっと室内でトラブルなく過ごしてくれていますが、やはり屋外で育てていた時のように葉先までがピンと上向きの凛とした姿とはいえません。
それは置き場所に入る日差しに制約があるので仕方がないのですが、それでも今では巨大化とまではいえませんが、前回の時と比べると随分と大きくなり、購入時のことを考えると迫力のある株姿になりました。
けれどもやはり寒い時季を迎えると、多くの植物で状態や置き場所の環境によっては葉に異変が表れることもあり、寒さが原因なのかわかりませんが、今ちょうどセロームの葉にそういった様子があり、以前ご紹介した様子とは違いますので、その葉の様子と併せ、弱光の中でどの程度大きくなったのか現在の様子をご紹介します。
今回の目次
- UCHIのセローム
- セロームの黄色の葉
- 弱光でも随分と大きくなったセローム
UCHIのセローム
UCHIのセロームは2020年10月11日に、秋から(正確には8月下旬から)室内へ移し、1ヶ月が経った時の様子をご紹介しました。
その後の冬から次第に葉先が垂れ下がるようになり、また春から夏の間は室内といえど日が当たりやすい場所に置いていて、また水も多めに与えていたこともあってか、また上向きとまではいえませんがやや開いたような様子にまで改善することもあったのですが、その後はまた徐々に葉先が垂れ下がる感じになってしまいました。
しかしそのことは室内なので、どうしても屋外と比べると弱光になるのである程度仕方がないのかとも考えています。
また葉先が垂れ下がる(下向きになる)原因については日当たりだけではありません。
そのことについて前回アンケートさせていただき、20票ものご回答をいただきました。
その結果がこちらです。
セロームの葉が下向きになる原因について
- 水不足 (7 票)
- 日照不足 (4 票)
- わからない (3 票)
- やはり複合的な問題としか言えない (3 票)
- 葉が生長しきっていない (2 票)
- 気温 (1 票)
- 根の状態悪化(根詰まりや傷など) (0 票)
- 風通しが悪くなったこと (0 票)
- 水が多すぎる (0 票)
- その他 (0 票)
ご協力いただきありがとうございました。
またこの結果から、基本的には複合的なことだと思いますが、水不足(水の与える量)なども主な原因として考えられると思います。
※もし同じ状況で葉先の様子を改善するために水を多めにする場合は、時季的なことも考慮が必要です。
しかしセロームはこの間もずっと生長は続けてくれていて、今では全体的に随分と大きくなったといえます。
それではそういった変化の様子を部分的にご紹介していきたいと思います。
葉先は垂れ下がるような感じになっていますが、これまでとは比べものにならない大きな葉の中心部の葉脈はこのような太さになりました。
そしてその葉を支える茎もかなり太くなりました。
ただ室内で育てていることもあり、やはりなるべく日差しに当たろうとしているのか茎はかなり長く伸び、大きな葉全体の重みもあって支柱なしではかなり外側へ開いて下向きになってしまいます。
けれども支柱である程度固定してやると、他の多くの植物同様にこのように自ら茎のカタチを変えて、より日差しの当たる方向へ向き直してくれます。
そして根元付近にはこのように大型のセロームでよく見る様子が現れました。
それは上手に表現ができませんが、茎が付いていた付け根部分(黄色系の部分)の様子で、これまでこういった様子はありませんでしたが、大きなセロームではこのような部分がまるで何段にも積み重なっているような様子を見かけます。
これは葉が変色して枯てしまい、それに伴って茎も枯れて取れたことで現れました。
そこでその葉の変色する段階的な様子がUCHIのセロームで見ていただけるので、葉が黄色くなる様子をご紹介したいと思います。
セロームの黄色の葉
まずいきなりですが、こちらがほぼ完全に黄色く変色してしまったセロームの葉の様子です。
葉緑素を失ってこのように黄色く変色してしまっています。(※表現を間違えている可能性があります。)
もうここまで変色すると光合成することは不可能なので、このあとは徐々に葉先などから茶系へと変色します。
また以前セロームの葉が黄色系になった様子をご紹介しましたが、今回はそれとは違うと思います。
このようになるにはやはり原因があり、同じ葉の変化ではありませんが、このように変色していく様子を段階的にご紹介します。
まずこちらが変色を始めたころの様子で、この程度であれば原因を特定できれば変色を食い止めることができます。
また十分に葉緑素もあるので光合成もでき、葉としてしっかりと機能していると思いますので、早めに対処(原因を特定)することをおすすめします。
そしてより変色が進んでしまった葉の様子がこちらです。
少し変色が進み枯れている部分もありますが、緑の部分と黄色の部分がまばらで、葉の枚数や株の状態次第では残すことも選択肢に入りますが、見た目がどうしても悪いと思います。
そして大きさが違いますが、さらに悪化が進行するとこのような状態になり、場合によっては数日で初めにご紹介したような状態にまで悪化します。
見た目が悪いので取り除きたいところですが、セロームは茎も太く、無理に取り除くと先ほどの黄色系の付け根がむき出しとなり、そこから雑菌などが入ってしまうことも考えられるので自然にとれるまで待つのが無難ではないかと思います。
またこのような葉の変色する原因として、以前マッサンゲアナの葉が変色してしまったことを紹介しています。
このときはご紹介した原因として考えられることは7つでしたが、経験などから葉が黄色くなる(変色する)主な原因としては、2つ足した下記の9つが主な原因になるのではないかと思います。
- 日照不足
- 水を与える量(多過ぎる・少な過ぎる)
- 害虫や病気
- 風通しが悪い(蒸れ)
- 栄養(肥料が多過ぎる・少ないまたは不足)
- 根詰まり・根腐れ
- 寒さ(気温)
- 下葉や外側などの古くなった葉の入れ替わり
- 葉が他のものなどに干渉したり擦れたり
もちろん他にもあるかもしれませんが、この9つの中からUCHIの置き場所での環境と時季を考慮すると、最も疑わしいのは、下葉なので古くなっていることと、朝晩が特に寒いのでその間の寒さの複合的なことが今回の主な原因ではないかと考えています。
ただ寒くなったといえど、セロームは目安として5℃ぐらいまでは耐えられるので、さらに推測すると日照不足や大きくなっているので栄養不足にも多少原因があるのではないかとも思いますので、今のセロームに限っては自分の経験だけでは正確に特定するのは難しく困っています。
ただ寒さに関しては、セロームは随分と大きくなったので移動させることもできず、今後どのように対処するか悩ましいところです。
このように大きくなるとどうしても置き場所の問題がありますが、やっぱりセロームは大きくなると迫力がありカッコイイです。
そこでお待たせしましたが、室内の弱光でどの程度大きくなったのか、現在のセロームの様子をご紹介します。
弱光でも随分と大きくなったセローム
こちらがUCHIのセロームの様子です。
一枚、一枚の葉が大きく、支柱を使ってある程度抑えてはいますがこのように迫力のある株姿へ生長しました。
一番大きな葉は写真の向きで、横約42cm、縦約35cmあります。
そしてこちらがUCHIのセロームの一番新しい葉で、大きさは先ほどご紹介した葉とさほど違いありませんが、やはり日照不足や寒さなどが影響してか、葉先が垂れ下がるように下向きになってしまっています。
このように大きくなったので、いつも撮影している場所では全体的な様子を撮影できませんので、さらに支柱をさして、少し葉の向きや角度を整え別の場所で全体的な様子をご紹介したいと思います。
こちらが弱光でも随分と大きくなった、UCHIのセロームの様子です。
なかなか迫力のある株姿へと生長してくれました。
このように大きくなったので、UCHIでは同じく大きくなったモンステラや、他の植物などもリビングに置いていることもあり、もし寒さが原因であればセロームまでリビングに置くことができないので根本的な解決はできそうにありません。
また日照不足も室内なので限られていて、葉が古くなっていることが原因であればなお対処は難しいと思います。
ただこれからより寒くなるので寒さへの対策は必要だと思いますので、出来ることとしては、土(根)をなるべく冷やさないように、鉢に断熱目的で梱包などで使うプチプチ(気泡緩衝材)を巻いたり、鉢カバーに入れて鉢を2重にするしかないかと考えています。
このままだと他の小さめの下葉も枯らしてしまいそうですが、何とか今できる工夫をして冬越しし、また春にタイミングを見てセロームのその時の様子をご紹介したいと思います。
今回ご紹介したセロームの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去のセロームの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。