こんにちは。
今回は、鷹揚なセダム属の多肉植物「プロリフェラ」の様子をご紹介します。
セダムは多肉植物でも人気の品種で、多くの品種は丈夫で育てやすく、増やしやすいといった特徴がありますが、やはりいい感じの見た目のまま育てるには様々な条件を整える必要があります。
ただ丈夫であることは間違いなく、また増やしやすいといったことも明確で、UCHIのプロリフェラからはそういった様子がしっかりと手に取るように感じられるのですが、肥料を与えようと、水を与えるのを疎かにしても、とにかくいい意味でも悪い意味でもその見た目のかわいさからは感じられない頑固さというか些細なことでは反応しないといった鷹揚な感じがあります。
そこでその鷹揚なプロリフェラの様子と併せ、別で育てている株で理想へ近づけるための対処もしましたので、そういった様子をご紹介したいと思います。
今回の目次
- UCHIのプロリフェラ
- プロリフェラを理想的な姿にするための仕込み
- 葉挿しから育てているプロリフェラの約8ヶ月後
- それぞれのプロリフェラ
UCHIのプロリフェラ
UCHIのプロリフェラは2020年4月10日に、1年間我慢をして素焼きの鉢へ植え替えをした様子をご紹介しました。
その後はお伝えしていたように、軒下の棚の2段目で過ごしていましたが、あまりにも変化がないので秋に日が当たる場所へ移して育てていました。
しかしその秋の間での変化もそれほど感じられないまま冬を迎えてしまい、このままで大丈夫かなと思いつつもそのまま特に移動させることはせず育てていましたが、本当に根付いているのかわからないまま気が付けば約1年半もの時間が経ってしまっていました。
こういった内容からなんとなくお分かりかもしれませんが、この経過した時間からも枯れていないので根付いていることは間違いありませんが、その割には思うような変化をしていません。
しかしプラスチックの鉢に葉挿しにした葉は発根して根付き、その後見た目もそれなりの立派な株へと変化を遂げています。
そこでその勢いを借りて素焼きの鉢の株をより良い見た目にするために対処しようと考えましたので、まずはその作業をした、前回のご紹介から約1年半が経った頃のプロリフェラの様子をご紹介します。
こちらが前回のご紹介から約1年半が経った2021年10月29日の、UCHIのプロリフェラの様子です。
もうこの距離からでもあまり変化をしていないことはお分かりいただけると思います。
それでは改めてこちらがUCHIのプロリフェラの様子で、葉は大きく生長していることはわかりますが、経過した時間や、与えた肥料、そしてより日当たりを意識して置き場所を変えたりとした割に生長の様子が明らかにものたりません。
因みに株が減っている原因は枯れたわけでないので、同じ場所に置いている多肉植物の同じ様子から、おそらくですが鳥が持ち去ったと思います。
これまでの様子からも、プロリフェラってこんな感じの生長速度なのかとも思ったりもするのですが、先ほどもお伝えしているように葉挿しは見事に成功して、その株の方がより良い見た目へと変化を遂げています。
それがこちらで、この株が前回葉挿しにしたプロリフェラです。
ほぼすべての葉から発根してそのまま根付き、約1年半の時間をかけて土の表面が見えなくなるような様子まで育てることができました。
また葉は紅葉し始めていて、ややピンクがかった色合いをしているのも好印象です。
このように生長の勢いが明確に違うそれぞれのプロリフェラ。
そこでこのかわいい姿から感じられない頑固さというか小手先の対処だけでは動じないといった、以前から今でもとにかくゆっくりとした自分なりの生長のペースを保つ鷹揚なプロリフェラへ、勢いのある葉挿しから育てた株の力を借りて、プロリフェラでも理想としてる土の表面が見えなくなるような姿になるよう仕込みたいと思います。
プロリフェラを理想的な姿にするための仕込み
それではお伝えしているようにプラスチックの鉢の株を使って、素焼きの鉢の株の表面を覆うための仕込みをしたいと思います。
やり方としてはこのやや徒長しているといえばいいのか、伸びた茎の上部をピンクの線辺りでカットして挿し木にしたいと思います。
ただこの機会に土も入れ替えたいと思いますので、一旦素焼きの鉢に植えている株を抜き出しました。
そして根の様子も確認しておきたいので、根に絡みついた土を取り除きました。
すると前回の植え替え時より根の伸びて、株としてはしっかりと生長していることが確認できました。
そして次に予定どおりプラスチックの鉢の株の伸びた茎をカットして挿し木する準備を進めました。
そして挿し木しやすいように長さなど整え、その際に取った葉も葉挿しにして表面を覆うために使いたいと思います。
そしてこちらがプラスチックの鉢の株の勢いも借りて、素焼きの鉢へ元の株を植え直しつつ、挿し木や葉挿しで土の表面を覆うようにするために仕込んだ時のプロリフェラの様子です。
期待が膨らんでいますが、わかっています。
プロリフェラはいい意味でも悪い意味でもとにかくマイペースである、鷹揚なことを。
そしてまた時間は経ちました、約8ヶ月も。
それでは今どのような様子をしているのか、まずはこの作業から約8ヶ月が経った、葉挿しから育てているプラスチックの鉢の株の様子からご紹介します。
葉挿しから育てているプロリフェラの約8ヶ月後
こちらが伸びた茎などをカットしてから約8ヶ月が経った、葉挿しから育てているプロリフェラの様子です。
大きめの葉などは枯れてしまい、多少徒長もしている感じもありますが、以前より葉も増えて元気に過ごしています。
ただこの葉挿しから育てているプロリフェラからご紹介したのには訳があります。
それは順調に生長しているので、この機会にこちらのより大きなプラスチックの鉢へ、手早く植え替えたいと思います。
早速今植えている黒のプラスチックの鉢から抜き出しました。
そしてこちらが抜き出した根鉢の様子です。
そして次に古い土をなるべく取り除くために根などに絡み付いた土を振るい落しました。
すると素焼きの鉢の株より根は長く、やはり生長の仕方に違いがあります。
これは土も多少関係がありますが、おそらく鉢の性質(水はけ)での差ではないかと思います。
そして素早く植え替えをして昼までにこの記事を公開するつもりでしたが、この古い土を振るい落してこの写真のような状態にしてしまったせいで、いい感じに植えるのにとてつもなく時間がかかってしまいました。
それでは改めて挿し木や葉挿しで土の表面を覆うような姿にするために仕込んだ素焼きの鉢の現在の様子と併せ、先ほど白のプラスチックの鉢へ植え替えたそれぞれのプロリフェラの様子をご紹介します。
それぞれのプロリフェラ
まずこちらが挿し木や葉挿しで土の表面を覆うような姿にするために仕込んで約8ヶ月が経った、UCHIのプロリフェラの様子です。
残念ながらあまり理想としていた姿へ近づいたとはいえません。
現状をご説明すると、元から植えていた株はプラスチックの株同様に大きめの葉はすべて枯れてしまい、その分小さな葉が増えたといった様子です。
そして葉挿しは幸いにもほとんどが成功していて、挿し木も成功しているのでセダム属の良い部分を感じるのですが、葉挿しの株とは違い、こちらはやはり生長が遅いのか鉢の表面を覆うといった理想としている姿へ変化はしませんでした。
こういった様子からもお分かりいただけると思いますが、置き場所や育て方にもよりますがやはりプロリフェラはどちらかというと保水性が高い鉢などが育てるには向いているのではないかと思います。
しかしこの素焼きの鉢に植えている株の置き場所があまりにも風通しが良すぎる場所だということもこういった生長の鈍さに繋がっている気もします。
そこでこちらがこの白いプラスチックの鉢へ植え替えるのに時間がかかったアノ葉挿しから育てているプロリフェラですが、こちらの株を素焼きの鉢を置いていた場所へ置いてみたいと思います。
因みに鉢はプラスチック製なのでいわずともお分かりいただけると思いますが、土は赤玉土(小粒)6と日向土(細粒)3とピートモス1といった気持ち保水性が高めのブレンドにしました。
そしてこちらのあまりより良い変化がなかったUCHIのプロリフェラを、葉挿しから育てている株を置いていた場所に移して育ててみようと思います。
ただ置き場所は軒下の棚の2段目だったのですが、日が当たりやすい前方でもそれでも多少徒長している様子が感じられるので、棚の1段目に置くことにしました。
こういった対処でこのUCHIの鷹揚なプロリフェラの生長の仕方の変化や、そして理想としている表面を覆うような姿へとまで事がうまく運ぶかわかりませんが、また時間も結構かかるとも思いますがまた新たな変化があれば機会を見てプラスチックの株の様子と併せ、その時のそれぞれの様子をご紹介したいと思います。
今回ご紹介したプロリフェラの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去のプロリフェラの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。