こんにちは。
今回は、ようやく所期の目的に応えてくれたペペロミア属の観葉植物「ペペロミア・アルギレイア」別名スイカペペの様子をご紹介します。
先日ある多肉植物の花の様子をご紹介しようと計画し準備をしていたのですが、しかしそれはあくまでこちらの事情でその花が計画通りに咲くことがなくご紹介できませんでした。
このように期待や状況を変えるために準備や対処をしたからといってそれに答えてくれないのもある意味園芸の面白さでもあるのですが、そんな中、状況を打開するため計画し対処したものの、なかなかその期待に応えてくれなかったペペロミア・アルギレイアがようやく所期の目的に応えてくれましたので、それがどういったことなのか、その様子などをご紹介したいと思います。
今回の目次
- UCHIのペペロミア・アルギレイア
- ペペロミア・アルギレイアをカットして水挿しにし、初めて発根するまで
- 水挿しにして発根したペペロミア・アルギレイアを土へ植える
- 土に植えたペペロミア・アルギレイアと挿し木
UCHIのペペロミア・アルギレイア
UCHIのペペロミア・アルギレイアは2021年7月11日に、悩んだ末に植え替えた様子をご紹介しました。
葉が詰まった様子へと変化してくれることを期待していましたが、新芽は生長するものの思うように大きくならず、全体的にもそれほど変化がないまま過ごしていました。
しかしその後の冬辺りにそれまで元気だった古い葉の茎がシャキッとすることなく横へ広がり、水を与えてもそういった様子に変化はなく、いったんそういった茎を根元からカットして株姿を整えることにしていました。
もちろんそのカットした葉は茎の長さを整え水挿しにしたり、挿し木したりしていましたが、これが不幸中の幸いとなりました。
その水挿しにした茎は当然ながら発根することを期待するのですが、それがこんなにも長い時間がかかるとはその時は想像もしていませんでしたが、もうすぐ冬を迎えようかといった今、ようやくその所期の目的に応えてくれました。
それではそれがどういった様子なのか、その水挿しにしたペペロミア・アルギレイアの様子からご紹介していきたいと思います。
こちらがようやく所期の目的に応えてくれた、水挿しにしているペペロミア・アルギレイアの様子です。
少し離れた距離感でも発根していることがお分かりいただけると思います。
そしてこちらがその発根した根の様子で、これぐらい根が生長していればおそらく土へ植えても容易に根付いてくれるのではないかと思います。
ただここまで発根して生長するのに、なんと7ヶ月半ぐらいかかっています。
それではこのように茎をカットして水挿しにした様子から、初めて発根した時の様子などを写真に収めていますのでその様子と併せ、冒頭でお伝えした株姿を整える必要があった親株の様子などをご紹介したいと思います。
ペペロミア・アルギレイアをカットして水挿しにし、初めて発根するまで
まずこちらが株姿を整える必要性を感じていた2022年4月9日の、UCHIのペペロミア・アルギレイアの様子です。
なかなかひどい見た目をしていることがお分かりいただけると思います。
このように新芽が次から次へと出てきてくれていたのですが、どの葉も小ぶりで、カタチも歪なものが多いことに不安を感じていました。
そしてこちらが古い葉と茎の様子で、どの葉も茎が横へと広がるような様子で、水を与えても以前のようにシャキッと立ちあがることがありませんでした。
さすがにこのままにしておくには見た目が悪いのでカットして株姿を整えることにしました。
そしてこのように横へ広がる茎を根元付近でカットしました。
そのままでは長いのでこのように水挿ししやすいように茎の長さを調節し、まだこの他にも同じように何枚かの葉をカットして取り除き同じ対処をしました。
そして室内と屋外用の挿し木、また水挿しにもすることにしました。
それは挿し木では根の生長を目で見てわからないので、この水挿しの目的はそういった発根からある程度土へ植えても根付いてくれるだろうといった様子までの根の生長を観察するためです。
そしてこちらがカットして株姿を整える準備をした、UCHIのペペロミア・アルギレイアの様子です。
この時はあまりいい感じとはいえませんが、これからの生長による変化に期待していました。
そしてこちらが水挿しにしてから26日が経った2022年5月5日の、水挿しにしたペペロミア・アルギレイアの様子です。
一見すると、なんら変化がないように見えます。
しかし近寄ってみると、このように発根し始めていることがお分かりいただけると思います。
多少時間がかかっていますが、この時はあとは順調に根が生長し、6月上旬、遅くても下旬までには先にご紹介した土へ植えられる程度まで生長するものだと考えていました。
しかしこの後は根が多少は生長して伸びるのですが、いつも間にか枯れてしまい、また気が付けば小さな葉も伸びて多少生長したりもするのですが、その葉もいつのまにか黒く変色しては枯れ、また発根したり新芽がでたりとこういったことを半年繰り返し、ようやく根の生長が安定して先ほどご紹介した姿が所期の目的に応えてくれたといった様子です。
けれども残念なこともあり、それは株姿を整えようとしていた親株のペペロミア・アルギレイアが、夏に枯れてしまったことです。
親株のこともあったので慎重に今後の方針を決める必要があり、このまま冬越しまでするとまた根が枯れてしまうのではないかといった思いと、だからといって土へ植えるのは時季的に最善でなく無事に根付かないのではないかといった思いが交錯するのですが、また根が枯れてしまうことも考えられるのでこの機会に土へ植えようと決心しました。
水挿しにして発根したペペロミア・アルギレイアを土へ植える
まずどのような鉢にするかですが、以前のような深鉢では根腐れが心配ですので普通鉢がいいのではないかと思いビニールポッドなどを考えましたが、まだしばらくご紹介する予定ではありませんでしたが、この新しいデザインのオリジナルのプラスチックの鉢(試作品)を使うことにしました。
それはこの鉢も丸型ではあるのですが、前回使った鉢より口径が広く、また底部の風通しにも多少工夫していますので上下ともに土が乾きやすいので最適ではないかと思い使うことにしました。
それではこちらの鉢へ水挿しにして発根したペペロミア・アルギレイアを植えたいと思います。
一応発根しているとはお伝えしていますが、個体差があり、一番発根状態がよいものが写真右で、左は発根しているのかしていないのかわからない状態です。
そこで成功率を高めるためにルートンを使うことにしました。
結構ダマになってしまっていますが、土が占める程度に水を与えることによって多少溶けると思います。
そして発根しているものにもルートンを塗布し、今できる万全の体制で土へ植えました。
それではこの作業から3日が経った、今朝の土へ植えた水挿しにして発根したペペロミア・アルギレイアの様子と、挿し木も一方だけ成功していますのでその様子をご紹介します。
土に植えたペペロミア・アルギレイアと挿し木
こちらが土に植えた、UCHIのペペロミア・アルギレイアの様子です。
今は葉の枚数が少ないのでボリューム感に欠けることもあり、少しものたりない仕上がりです。
特に根元付近はその様子がはっきりとでていて、ココヤシファイバーやバークチップなどでマルチングしたいところですが、やはり株がまだしっかりと根付いていないこともあり、また先にお伝えしているように土の乾き具合などの様子も重要となりますので、当分はこの状態でしっかりと様子を見ながら育てたいと思います。
そしてこちらが成功している挿し木の方の現在の様子です。
こちらは室内のもので、水挿し同様に新芽が出ては枯れてを繰り返していましたが、ようやくこのように新芽が生長し始めています。
ペペロミア・アルギレイアを増やすことは難しそうな印象をこれまで与えてしまいましたが、どちらかというと挿し木の方がやや簡単に増やせそうな印象です。
ただ屋外の日陰に置いた方は残念ながらすぐに枯れてしまいました。
ようやく所期の目的に応えてくれたペペロミア・アルギレイア。
決断しオリジナルのプラスチック鉢に植えたことでもより期待が膨らんでいますが、現実的にはたまたま今日はやや気温が高めですがこの後は気温が下がりますので、寒さが苦手なこともあり特に朝晩には注意が必要です。
ただここまで持ちこたえてくれたペペロミア・アルギレイアの生命力には目を見張るものがありますので、そういった部分に期待を寄せ、無事に根付いて次の春辺りに新たな変化を始めてくれたとご紹介できればと考えていますので、またその時の挿し木の様子も併せご紹介したいと思います。
今回ご紹介したペペロミア・アルギレイアの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。
また過去のペペロミア・アルギレイアの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。