夏場が課題というわけではなさそうな気にさせてくれたピンクザラゴーサのお手入れと生長した子株

こんにちは。

今回は、夏場が課題というわけではなさそうな気にさせてくれたエケベリア属の多肉植物「ピンクザラゴーサ」のお手入れと併せ生長した子株の様子をご紹介します。

どうすればロゼット状に葉が開くエケベリア属なんかを夏もより良い見た目(株姿)のままで過ごすことができるのかと、夏場の過ごし方が課題だと思っていましたが、もしかするとそれは半ば自分の理想を強制しているだけなのかと思うことがありました。

そう感じさせてくれたのはピンクザラゴーサの親株と子株の様子からで、親株には夏に枯れた葉などのお手入れが必要で、子株も順調に生長しているのでそろそろ植え替えが必要となり、少し早いですが秋の生育期を見越してそういった作業をしていると、これまでとは違った思いにふけることになりましたので、そう感じたそれぞれのピンクザラゴーサの現在の様子と併せ、それぞれへの作業の様子をご紹介します。

今回の目次

  • UCHIのピンクザラゴーサ
  • ピンクザラゴーサの子株
  • 植え替えた子株のピンクザラゴーサとお手入れした親株

 

UCHIのピンクザラゴーサ

UCHIのピンクザラゴーサは2021年3月10日に、ピンクに染まった様子と併せ、傷んだ外葉と気になる根元の様子をご紹介しました。

 

このご紹介後はトラブルなく過ごしてはいますが、夏に葉が外側へ開き、そしてまた徐々に内側へ閉まりだすといったことを繰り返しています。

そして今年の夏こそより良い見た目でと考え屋外の棚の中でも遮光はしているものの日当たりが良い前列に移して夏場を過ごすようにしていましたが、今の姿を見るとそれは焼け石に水だったといえそうです。

 

ただ下葉が枯れたり、やや遅れて咲いた花の処理がいい加減だったりするので、これから迎える秋の生育期のためにそろそろお手入れをしておきたいと思います。

 

それではその作業を始める前に、まずは前回のご紹介から約1年5ヶ月半が経った、そろそろお手入れをしておきたいピンクザラゴーサの様子をご紹介します。

 

 

こちらがそろそろお手入れをしておきたい、UCHIのピンクザラゴーサの様子です。

また葉がだらんと開いてしまっていることが一目瞭然です。

 

 

春の間はまずまずといった株姿をしていて、今年は45%の遮光ネットで遮光して屋外軒下の棚1段目で過ごしていましたが、また夏の間にこのように葉が伸びて外側へ開いてしまいました。

 

 

水は控えめにしていたこともありますが、根元付近の下葉が結構枯れてしまい、また適当に花だけ取り除いただけの枯れた花茎も残っていますので、そろそろ次の生育期のための準備として風通しの確保の意味も込めて取り除きたいと思いますが、その前に前回の土の入れ替え時にわき芽を採取しています。

そのわき芽は無事に根付いて今では立派な姿へと生長していて、その子株は親株とは違い別の場所の軒下で遮光せずに夏場も日差しに当てて過ごしています。

 

そこでその子株は今どのような姿をしているのか現在の様子をご紹介したいと思います。

 

 

ピンクザラゴーサの子株

こちらが前回の土の入れ替え時に採取したわき芽の現在の様子です。

まずまずな姿へ生長しているといえ、親株とは違い葉が特に手前の株は上向きな様子です。

 

因みにわき芽は3個(株)採取していて、この写真には2株しか写っていませんが、もうひと株も健在で、別の用途で使っていますのでまた機会があればその株の様子もご紹介したいと思います。

 

 

そして話を子株へもどすと、先ほど葉が上向きとお伝えしていますが上から子株を見るとやや開き始めているようにも見えます。

ただ鉢が狭いことも影響があり、そういったことからもそろそろ植え替えも必要です。

 

そこで以前ご紹介したガステリア属の子宝錦ではプラスチックの鉢や塗装した素焼きの鉢(リメ鉢)そして植え方(株数)などもマチマチにして違いがあるか検証しています。

 

そこで厳密にいうと2株は少しサイズ感が違いはありますがほぼ同じサイズで、これも厳密にいうと多少個体差もあると思いますが同じ親株から採取したものなので、せっかくのこういった機会だと思いますので性質の違った鉢へ植え替え、違いがあるのか検証したいと思います。

 

 

そこでこちらのプラスチックの鉢と100円ショップで購入していた素焼きの鉢に植え替え、生長の違いなどを観察してみたいと思います。

 

 

因みにこのプラスチックの鉢は以前から何度かお伝えしているオリジナルの鉢で、エバーフレッシュに使ったものを多肉植物用に小型化したものです。

 

それでは子株のピンクザラゴーサの植え替えを始めたいと思います。

 

 

まず今植えているビニールポッドからピンクザラゴーサを抜き出しました。

右の株の土がやや減っていますが、これは鳥のいたずらによって転倒した影響でこのような状態になっています。

 

 

次に植え替えを考えていたので水を控えめにしていたことによって、土を軽めにほぐして揺さぶるとこのようにほとんどの古い土を振り落として取り除くことができました。

そして2株を見比べてみると葉が少ない(土が減ってしまっていた方)の方が根が多く、その逆に手前の葉が多く土も適量のままだった方が根が少ないことに気が付きました。

 

そしてあとはそれぞれ予定通りの鉢へ植え替えれば作業は完了ですが、親株のお手入れを忘れてはいけません。

 

 

親株もこのように枯れた葉を取り除きました。

ただ枯れた葉を取り除いていると、やはり枯れた葉にカイガラムシの姿がありましたので、もっと早く取り除くべきでした。

 

しかし反省もそこそこにして、卵などもあるかもしれませんのでこれ以上繁殖させないためにも早々に対処する必要があります。

計画でいうとこのあと固形肥料を与えるつもりでしたがそれはいったん延期して、オルトランDXで害虫対策をすることにしました。

 

そして多肉植物の植え替え直後に水を与えるかは賛否両論ありますが、翌日の天気を確認して植え替えた子株とオルトランDXで対処したお手入れした親株にたっぷりと水を与えることにしました。

 

それでは作業から1日が経った、植え替えた子株とあまり見た目に変化がありませんがお手入れした親株のそれぞれのピンクザラゴーサの様子をご紹介します。

 

 

植え替えた子株のピンクザラゴーサとお手入れした親株

こちらが植え替えた子株のピンクザラゴーサの様子です。

それぞれ無難な仕上がりとなり、考えていたよりもサイズ感も悪くないような気がしています。

 

そしてなんとなくお気づきの方もおられるかもしれませんが、植え替えた子株には共通した変化があります。

 

 

それはどちらの株も親株ほどではありませんが、たった1日で葉が外側へ開いた感じの見た目に変わってしまっていることです。

やはりこれはビニールポッドに植えていた時は鉢の内側の鉢壁(ビニールポッドの内側の側面)に干渉することによって葉が上向きへ立ち上がるようやや強制されていたのが、、鉢の口径に余裕ができたことでこういった姿へと変化したのではないかと思います。

 

これまで葉がロゼット状に広がるエケベリア属なんかは毎年夏に葉が外側へ開くことが課題で、夏もなるべく葉が立ち上がって内側で集まったような株姿のままにしたかったのですが、もしかすると夏はこのような姿になるのが自然な姿で、大きく生長した株ならより夏の暑さに対処するためには必然なことなのではと思い始めました。

 

 

植え替えて鉢の口径が広がったことで株姿に変化がありましたが、それは夏を無事にやり過ごして秋以降にまたキュッと引き締まり、また違った姿へと変化すると思いますのでこれでいいのかもと思います。

そして今はそのことより楽しみなのは今後性質の違う鉢へ植えたことでそれぞれにどういった違いがあるかということです。

 

そこでこういった機会ですので読者の皆様におうかがいしておきたいと思います。

プラ鉢と素焼きの鉢へ植え替えたことによってのそれぞれの違いについて

  • わからないのでどうなるのか興味がある (39%, 9 票)
  • 鉢の性質の違いによって多少葉の色合いや株の大きさなどに影響がある (30%, 7 票)
  • 鉢の性質の違いによって葉の色合いや株の大きさなどに影響がある (22%, 5 票)
  • 鉢の性質の違いによってあまり葉の色合いや株の大きさなどに影響はない (4%, 1 票)
  • 鉢の性質の違いによって葉の色合いや株の大きさなどに影響はない (4%, 1 票)
  • その他 (0%, 0 票)

合計投票数: 23

貴重なご意見をいただきありがとうございました。

 

 

そして忘れてはいけないのはお手入れをした、UCHIのピンクザラゴーサです。

もっと早くか随時お手入れをしていればカイガラムシが発生することはなかったと思いますが、一応目視ではもう成虫はおらず、卵などがあれば増えることが考えられるのでオルトランDXで対処しました。

 

何とか夏場もそれなりの見た目でと考えていた親株のピンクザラゴーサの葉は結局今年も夏に外側へ開いてしまい、なるべくいい感じの株姿のまま維持するには夏場が課題と考えていましたが、子株の様子からもしかするとそのことだけに目を向けるならば鉢壁などの干渉によって葉が広がらずやや上向きな様子が保てれると思います。

ただそれは半ば無理やりな方法で、本来は葉が開いて夏を過ごしているのかもといったことがずっと頭をよぎっています。

そこでこれまでとは違って株姿にとらわれることなく夏は葉が外側へ開くように余裕を与えた育て方がいいのかもと思ったりもしていますが、植え替えた子株とお手入れした親株のそれぞれのピンクザラゴーサは秋の生育期に生長して変化があると思いますので、そういった変化が感じられれば機会を見てそれぞれの様子をご紹介し、子株は来年の今頃だとまだ鉢壁に干渉するサイズ感ではないのかと思いますので、またその時もどのような株姿をしているのかお伝えし、その様子を見て今後の育て方も検討していこうと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

その後の様子

224日後の様子をご紹介します。