危殆な橋を渡らせてしまったサンスベリア・シルバーキングとその代償

こんにちは。

今回は、危殆な橋を渡らせてしまったサンスベリア属の観葉植物「サンスベリア・シルバーキング」とその代償の様子をご紹介します。

観葉植物は寒くなってからの水の与え方は非常にデリケートなことで、単純に控えればよいというものでなく、品種やその株の状態、置き場所や使っている鉢や土、そして根の状態(張り具合)によって調節が必要です。

そんな中でも、サンスベリア属といえば多くの品種は、冬は断水でも問題がない程なのですが、サンスベリア・シルバーキングのある様子が気になってしまい、その改善のため危険な橋を渡ってまで改善を試みてしまい、結果的に思わぬ代償を払うことになってしまいました。

そこでサンスベリア・シルバーキングのどのような様子を改善しようとしたのか、そしてどのような代償を払うことになってしまったのかなどを併せてご紹介したいと思います。

今回の目次

  • UCHIのサンスベリア・シルバーキング
  • サンスベリア・シルバーキングにおこってしまったことへの対処
  • カットして4日が経ったサンスベリア・シルバーキングの葉
  • 傷んだ葉を取り除いたサンスベリア・シルバーキング

 

UCHIのサンスベリア・シルバーキング

UCHIのサンスベリア・シルバーキングは2023年8月20日に、ひと株だけになったその時の様子と併せ、植え替えをした様子をご紹介しました。

 

その後残念ながら葉挿しはどれも成功せずに枯れてしまいましたが、植え替えをした株は無事に根付いてくれたようで、異変なく過ごしてくれていました。

しかし去年の年末辺りから気になる様子があり、その改善のため危殆な橋を渡らせてしまうと、それが思いがけない、いや当然というべき結果なのか、意図反する結果となってしまいました。

 

そこでこのまま放置するわけにはいきそうにありませんので、そこはこれまでの経験を活かして対処したいと思いますので、まずはどういった様子を改善したかったのか、どのような結果となってしまったかをご紹介したいと思います。

 

 

こちらが植え替えをして、約4ヶ月半程がたった2024年1月2日の、UCHIのサンスベリア・シルバーキングの様子です。

ご覧いただいている様子から、植え替えた影響はなく、無事過ごしていることはお分かりいただけると思います。

 

ではどのようなことに問題を感じ、そして改善を試みたかというと、

 

 

それは葉の様子で、左右の外側の大きめの葉にシワが入っていることがお分かりいただけると思います。

時季が時季だけにこれぐらいなら無視してても問題ないと思うのですが、見れば見るほど改善したくなり、葉水だけでは改善しきれなかったので、この時季としてはちょっと多めに水を与えることにしました。

そして与えたのがこの撮影のおそらくですが1週間程前で、当然水分が不足していたのならば改善されていると思いますが、このようにシワが残っている(消えていない)ということは休眠しているか、根付いていると考えていた根が根付いていないことが考えられます。

 

ただ植え替えから約4ヶ月半程が経っていることと、これまで水もしっかりと与えてた時期もあり、またその間このようなシワが目立つことがなかったことから根付いていない可能性は低いと思います。

 

これはこれで意図反する結果ですが、シワが改善しないぐらいでは記事にするまでもありません。

では意図反する結果とはどういうことかというと、勘の良い読者の方は想像が付くかもしれませんが、その意図反する結果の様子をご紹介します。

 

 

まず通常の状態のサンスベリア属(葉に幅がある品種)だとこのような根元の様子をしていることはお分かりいただけると思います。

 

 

しかし状態の悪い時や、不必要な量の水を与え過ぎたりすると、サンスベリア属はピンクの円で囲った部分のように、色はやや半透明のような色合いでブニョブニョした様子になってしまいます。

 

これが危殆な橋を渡らせてしまったサンスベリア・シルバーキングにおこった意図反する結果です。

 

以前、読者の皆様にサンスベリア属(サンセベリア属)の冬の水の管理方法についておうかがいしていて、下記の結果などを参考に自分で判断して水を与えたのですが、

 

  • 水の量を控えながら、土の乾きを見て与えている (9 票)
  • 状況に応じて水を与えている (6 票)
  • 断水して(休眠させて)冬越ししている (2 票)
  • わからないので興味がある (2 票)
  • 断水ではなく、土から株を抜き出し保温して冬越しする (0 票)
  • 葉水などで水分を補い、土に水は与えない (0 票)
  • その他 (0 票)

 

 

もう少し慎重に時季的なことと、株の状態を見極める必要があったと反省しています。

 

しかしやってしまったこと、起こってしまったことにいつまでもくよくよしてられません。

今できることをして、この状況に対処したいと思います。

 

 

サンスベリア・シルバーキングにおこってしまったことへの対処

まずこのようにやや半透明のような色合いでブニョブニョした葉を株から切り取りますが、ハサミなどは使わずとも引っ張るようにすることで、簡単にこのように取り除くことができました。

 

 

次に傷んだ部分をカットしますが、カットする部分は傷んだ(半透明になった)部分より2から3cmぐらい上でカットします。

あまりに傷んだ部分近くでカットすると、カットしてもまた痛みが進行してしまうことを経験していて、2から3cmぐらい上でカットすることでこういった状況を止めることができるとこれも経験しているからです。

 

 

そしてこれは必須ではないかもしれず、また用途を間違っている可能性がありますが、断面を保護する意味でルートンを塗布しました。

※ルートンは発根促進剤です。

 

あとは塗布した断面が変色したり半透明になったりせずに、縮れてしぼんでくれればとりあえず状態の悪化は踏みとどめられると思いますので、そうなることに期待して待つことにしました。

 

この作業から4日が経った、今朝のカットしたサンスベリア・シルバーキングの葉の様子をご紹介します。

 

 

カットして4日が経ったサンスベリア・シルバーキングの葉

こちらがカットして4日が経った、今朝のカットしたサンスベリア・シルバーキングの葉の様子です。

ちょっと黄色くなっている気もしなくないですが、とりあえずブニョブニョとした半透明になることにストップはかけれたと思います。

 

 

そしてカットした断面付近を見てみると、このようにシワが入って、先がしぼんでいることがお分かりいただけると思います。

 

 

これがルートンを塗布した断面で、分かりづらいですが、以前は肉厚だった断面がしぼんで細くなっています。

このような状態でも傷んだり、水分が抜けてかペラペラになったりすることもあるので、必ずとも対処が成功しているとは言い切れませんが、おそらく以降の状態は安定するので、無事に冬越しができれば土に挿して発根させることが可能ですので、このまま保管したいと思います。

 

それでは傷んだ葉を取り除いた元の株に影響はなかったのか、UCHIのサンスベリア・シルバーキングの現在の様子をご紹介します。

 

 

傷んだ葉を取り除いたサンスベリア・シルバーキング

こちらが傷んだ葉を取り除いた、UCHIのサンスベリア・シルバーキングの様子です。

とりあえず枯れることなく過ごしていますが、寂し気な様子にしてしまいました。

 

 

やや半透明のような色合いでブニョブニョとなったのはアノ一枚だけで、今のところ他の葉には影響がないように思えますので、株として根腐れしているわけではなさそうです。

 

また土もある程度しっかりと乾いているので、もう水は断水して春まで与えないようにしたいと思います。

 

 

そして葉のシワですが、こちらは以前より目立つようになっている気がします。

この葉が春まで無事に持ちこたえるか心配です。

 

 

UCHIのサンスベリア・シルバーキングは最悪の事態だけは避けることができたのではないかと思いますが、そもそも冬に少しでも多めの水を与えるといった、危殆な橋を渡らせてしまったことが判断ミスで、またそのことによって思いもよらない代償を払うことになり、このような結果から反省が必要です。

 

一応今できる対処をしてそれぞれの悪化は食い留めることができているので、適切な対処かどうかわかりませんが、もしサンスベリア属を先にお伝えしたような状況(半透明のような色合いでブニョブニョした様子)にしてしまった場合は一つの対処事例としていただければと思い記事にしました。

 

まだこの状況をやり過ごせたわけではありませんが、何とかこのまま無事に冬越しできればまたその時のサンスベリア・シルバーキングの様子と併せ、カットした葉のその時の様子もご紹介し、もう一度この株と一緒に植えたいと思いますので、また機会を見てそういった様子をご紹介したいと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。