こんにちは。
今回は、もうあとひと月が耐えられなかったサンスベリア属の観葉植物「サンスベリア・スパーバ」と再生に向けた作業の様子をご紹介します。
もし今ぐらいまで耐えしのげればといった思いがあるのが寝室の片隅に置いていたサンスベリア・スパーバで、冬の置き場所(室温)によっては寒さが苦手なサンスベリア属は一度のわずかな水やりでもそれがきっかけで株の状態を一気に悪くしてしまうことがあります。
けれども傷んだサンスベリア属は早めに対処できれば完全に枯らすことなく再生も可能ですので、できる限り以前のような姿へサンスベリア・スパーバを戻したいと思いますので、傷んだ時の様子と併せ、その再生へ向けた作業もご紹介します。
今回の目次
- UCHIのサンスベリア・スパーバ
- 再生へ向けてサンスベリア・スパーバのきれいな状態の葉(株)の採取と保存
- 以前のサンスベリア・スパーバのような姿へ葉挿しで再生に向けた作業
- 再生に向けて作業したサンスベリア・スパーバ
UCHIのサンスベリア・スパーバ
UCHIのサンスベリア・スパーバは2022年1月16日に、寝室の片隅に置いていることと併せ、初めてのご紹介をしました。
このご紹介後は異変なく過ごしていましたが、2月の下旬頃から葉に凍傷のような異変が現れてしまい、その後は日を追うごとに状態が悪くなってしまいました。
そしてついにはこのままでは枯れてしまうのではないかといった状態になってしまいましたので、他のサンスベリア属の経験から、完全に枯らしてしまう前に対処することにしました。
それでは対処することに決めた、前回のご紹介から約2ヶ月後の、もうあとひと月が耐えられなかったサンスベリア・スパーバの様子をご紹介します。
こちらがもうあとひと月が耐えられなかった2022年3月11日の、UCHIのサンスベリア・スパーバの様子です。
見るからに状態が悪いことがお分かりいただけると思います。
このようにまだ状態の良い葉も残っているのですが、それと同じだけ状態の悪い葉もあります。
状態の悪い葉とはこういった葉で、きれいに枯れている葉だけならまだその葉をカットすれば済むと思いますが、このように色合いが悪く、ブニョブニョとした様子になっている葉はおそらく根腐れをしている可能性が考えられます。
気温が上がる春までもうあとひと月だったのでこのまま様子を見るべきかもとも思いましたが、根腐れをしている株があると土の状態が悪く、次々と別の株や別の葉も同じような状態に悪化することが多いことは、他のサンスベリア属で経験もあります。
また先にご紹介したようなきれいな葉と同様に、このように新しく出てきていた葉もあり、まだ影響が及んでいないと感じられましたので、やはり様子を見守るよりこういった葉を採取して、もう一度以前のような姿へ再生するといった対処をすることを選びました。
それでは再生へ向けてサンスベリア・スパーバのきれいな状態の葉(株)の採取を始めたいと思います。
再生へ向けてサンスベリア・スパーバのきれいな状態の葉(株)の採取と保存
手始めに先端が凍傷のような状態の葉を少し引っ張り出してみると、簡単にヌルッとした感触で抜き出せました。
しかしやはりそのような感触だったということは、根腐れしているのだと思います。
また同様にブニョブニョとした様子の葉も少し引っ張り出してみると、このように溶けたような状態だったので対処することにしてよかったと思います。
このようにちまちま作業をしていてもらちが明かないので、一旦サンスベリア・スパーバを鉢から抜き出し作業することにしました。
そしてこちらが鉢から抜き出したサンスベリア・スパーバの様子です。
これは太い根なのでしょうか、溶けたようなブニョブニョとした状態になっていて、土も見るからに水分を含んでいるような状態です。
ただ水を与えたのは前回のご紹介後からすぐの1月下旬辺りで、その量もとてもわずかなので、なぜこのように土が湿っているのか疑問にも感じていますが、おそらくその与えた水は吸収されることなく、このような状態のままになったことで根腐れしてしまったのだと思います。
あの時わずかな水を与えたことにとても後悔しています。
しかしそんなことばかり考えていても仕方がないので、まだこの中でも状態の良い株を選別して再生へ向け保存する準備を進めたいと思い作業を続けました。
そして根に絡みついている土などを振るい落してこの程度まで選別しました。
すると全ての株が根腐れしているような状態でないような気もしましたが、とあることからこのままでは保存できません。
それはピンクの円で囲った部分の半透明のような状態になった葉の様子から、おそらくこのままでは傷みが進んでしまいそうな気がします。
そこでより確実に傷みの進行を止めるため、以前同じサンスベリア属のサンセベリア・ローレンティが傷んだときに対処したように、傷んでいる部分より上でカットして保存し、葉挿しで再生することにしました。
ただひと株だけこのように根の部分を残した、葉が4枚ついた株があります。
この株はこのような切口から雑菌が入ったりしないか不安ですが、このまま新聞紙にくるんで保存して様子を見守りたいと思います。
それでは少し早いですが、この作業から3週間が経ち、そこそこ気温も上がってきたので、以前のサンスベリア・スパーバのような姿へ戻すため、葉挿しで再生に向け作業をしたいと思います。
以前のサンスベリア・スパーバのような姿へ葉挿しで再生に向けた作業
まずこちらが傷んだ部分をカットして保存していたサンスベリア・スパーバの葉の様子です。
ほとんどの葉が枯れたりせず状態を維持して保存できましたが、小さめの数枚の葉は枯れてしまいました。
そしてこちらがカットして保存していたサンスベリア・スパーバの葉の断面の様子です。
因みにこちらは昨日ご紹介したルートンのご紹介時にもご紹介した葉で、より確実に葉挿しを成功させるために、発根促進剤のルートンを使って葉挿ししたいと思います。
ただ断面が乾いているので、少し上部でカットしてルートンを塗布するかとも悩みましたが、昨日もお伝えしているようにルートンは乾いている場合はその部分に水分を含ませたりして塗布することもできますので、少しでもリスクを下げるためにカットはせず、今回は霧吹きで湿らせてルートンを塗布するようにしました。
またこの葉はピンクの円で囲った部分が傷んでしまっているので、この葉は傷んだ部分より上でカットすることにしました。
そしてこのようにカットした部分にルートンを塗布しました。
あとはこちらの予め土を入れて用意しているプラスチックの鉢へ、それぞれの葉を葉挿ししていきたいと思います。
因みに土は根元付近には赤玉土で、それより上部は一般的な観葉植物用の土を使いました。
それでは葉挿しで再生に向けて作業し、1日置いた今朝のサンスベリア・スパーバの様子をご紹介したいと思います。
再生に向けて作業したサンスベリア・スパーバ
こちらが葉挿しで再生に向けて作業した、UCHIのサンスベリア・スパーバの様子です。
当然ながらとてもコンパクトな仕上がりとなってしまいました。
そしてこちらの葉が4枚ついたまま保存した株は、先ほどの鉢では葉が長いことから倒れてしまうと思いますので、このような裸苗のような状態のままで、もうしばらく保存しておこうと思います。
そしてなぜこんな早々に作業したかというと、最近になりホームセンターや園芸店でこのようなサンセベリア・ローレンティの裸苗が販売されているからで、こういった状況もひとつのタイミングとして参考にさせていただくことにしました。
UCHIのサンスベリア・スパーバは、もうあとひと月耐えてくれればといった思いがありましたが、アノような状態にしてしまっては完全に枯らしてしまうことも考えられるので、お伝えしたやり方で葉挿しで再生に向けて作業しました。
当然ながら以前のような迫力のある姿とはいえませんが、このようにコンパクトだということから、やはりまだ朝晩に寒さがある寝室より室温が安定しているリビングでゆっくりと再生していこうと考えています。
無事に発根してくれれば、春から夏の間に多少なりと変化もあると思いますので、そういった様子が感じられればその時の様子と併せ、裸苗のような状態で置いている株もまた別の鉢に土に挿して育て始めたいと考えていますので、そういったそれぞれのサンスベリア・スパーバの様子をご紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
343日後の様子をご紹介します。