こんにちは。
今回は、幼気な様子のまま育てたいセダム属の多肉植物「セダム・アリスエヴァンス」こと春萌の様子をご紹介します。
セダム属といえば多くが春秋型といった生育タイプの多肉植物で、このような性質も多少ひとつの要因となるのか今ぐらいの時季(夏)にホームセンターなどに行くと、春前から春に入荷し売れ残った株が多少徒長したりして見た目が悪くなっているものの、その分安価で販売されているのを見かけることがあります。
そこでたまたま見かけたのがこれからご紹介する春萌で、過去に春萌を育てている様子をご紹介していますが、その株を枯らしてしまっていることもあり、運よく徒長はしていなかったのでとても安価だということもあり購入して育てることにしましたので、その春萌が今どういった株姿をしているのかなど、これから育て改めてご紹介していく株として現在の様子をご紹介したいと思います。
今回の目次
- 春萌について
- 春萌の育て方
- UCHIの春萌
春萌について
春萌はセダム・アリスエヴァンス(Sedum ‘Alice Evans’)といって、セダム属のセダム・クラバツムとセダム・ルシダム(松の緑)の交配種のようで、一般的には春萌(ハルモエ)として周知され、基本的には育てやすい品種であることと、なによりその見た目のかわいい雰囲気からとも人気のあるセダム属の多肉植物です。
ただ育てやすいことには間違いありませんが、UCHIでも過去に春萌を育てていましたが、室内などで育てるとなるとそのかわいい見た目を維持するには日当たりといった課題に直面します。
そういった様子をご紹介しているのが以前ご紹介していたUCHIの春萌で、その株は原形がなくなるぐらい徒長してしまっていて、その後は育てている環境での暑さと、水の与えすぎによる蒸れなどの影響から残念ながら枯らしてしまっています。
ただ屋外だとそういった問題を感じることは少なく、株の状態(慣れ)によっては直射日光下でも育てることができ、パキフィツム属にも劣らない肉厚な葉が連なり、場合によってはその重みで垂れ下がるような株姿へと育てることもできます。
そのような迫力のある姿へも育てることもできますが、春萌は個人的には小さな状態(苗や苗から少し生長した状態)がとても愛くるしく好きです。
こちらがその春萌の葉の様子です。
セダム属でも肉厚な葉を持つ品種は多くありますが、この春萌はまだ苗といったぐらいのサイズ感ですがそれでも結構肉厚です。
生長すると先端がもっと尖った感じになりますが、このような葉が無数に詰まってロゼット状に広がった様子も魅力的です。
そんな春萌は先にお伝えしているように、基本的には育てやすく増やしやすいのですが、日当たりが不足するとすぐに徒長してしまいます。
そこで以前もお伝えしていますが、これから育てるにあたって基本的な春萌の育て方を改めてご紹介したいと思います。
春萌の育て方
丈夫なのでどこでも育てられる印象がありますが、やはり風通しがよく日当たりが重要で、日当たりが悪いと徒長してしまいます。
水は春と秋には乾いたらたっぷりと与え、夏は風通しの良い場所なら適度に冬は乾かし気味に管理します。
日当たり
屋外や室内なら窓際で遮光されていない日が当たる場所などが最適です。
ただ真夏などの強い日差しなどは葉焼けすることもありますので、やや日差しが遮られるような場所などに移した方が無難です。
また室内や日当たりの悪い場所でも育てられますが徒長する可能性が高くなります。
水やり
春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、夏は乾かし気味に管理し、株の様子などを見て夕方などに与えるようにします。
また冬も気味に管理し、土が乾いてからしばらく経ってから与えるようにします。
増やし方
春と秋に挿し木や葉挿しすると成功率が高くなります。
より詳しい春萌の育て方はこちらでご紹介しています。
それではこらから育てるUCHIの春萌の様子をご紹介したいと思います。
UCHIの春萌
こちらがUCHIの春萌の様子です。
とにかく小さな株で、剪定など手入れされて販売されていた可能性もありますが、これから育てるのに面白みがある株姿をしていると感じました。
こちらが先にもご紹介した春萌の葉で、カタチや色合いが淡い色をしていることからも比較的新しい葉なのだと思います。
またかわいらしいサイズ感ですが、このサイズでも別の角度から(下の葉)の様子から肉厚なことがお分かりいただけると思います。
そしてこの春萌はこのように2株並んでいるかのような様子ですが、この株は一株が枝分かれしています。
その様子は根元を見ていただくとこのように繋がっていることがお分かりいただけると思います。
また同じセダム属などでよく見かける赤っぽい気根も伸びていて、見た目が悪くなるので取り除きたいのですが、そこは無難にもうしばらくこのままにして伸びてきている気根が黒っぽく枯れてから順次取り除いていこうと考えています。
UCHIの春萌はとても小さく、葉の様子から幼気な様子が感じられます。
できることならこの幼気な様子を残しつつ、ロゼット状に葉が詰まったより良い見た目の春萌へと育てたいと思いますので、以前の経験などから風通しのよい屋外でしっかりと日に当て徒長はさせないよう育てたいと思います。
また夏から育て始めますので、やはり夏は日差しはもちろんのこと、水やりのタイミングと量が重要となるので、水の与え過ぎによることでの土中の蒸れなどに注意が必要ですのでしばらくは大人しく環境に慣れてもらうつもりで育てていこうと考えています。
そして無事に秋を迎えられれば少し大きめの鉢へ植え替えをしたいと考えていますので、その植え替えをする際は生育が鈍る夏の間にどのような変化があったのかなどその時の春萌の様子と併せご紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
77日後の様子をご紹介します。