窮地に追い込んでしまったアグラオネマ・アンニャマニー

こんにちは。

今回は、窮地に追い込んでしまったアグラオネマ属の観葉植物「アグラオネマ・アンニャマニー」をご紹介します。

アグラオネマ・アンニャマニーはこのブログの中でもかなり初期の頃から育てている品種で、一時は傾いて倒れるような姿になったこともありましたが、そういったこと以外ではかなり丈夫で育てやすい品種だということもあり、いつも元気な様子で過ごしてくれていました。

しかし諸事情で置き場所を移したことがきっかけとなったのか、気が付けば葉が変色してぐったりとしていて、このままでは間違いなく枯れてしまうだろうといった窮地に追い込んでしまいました。

ただこれまで様々な植物を枯らした苦い経験やギリギリの状態から改善できた経験、そして何より申し訳ないといった気持ちから簡単に諦めるわけにはいきませんので、焦らず対処できる時季まで持ちこたえられればチャンスはあると思い、なんとかそういった時季までやり過ごすことができました。

そこで考えていた対処をしてとにかく最悪の事態だけは免れられましたので、その窮地に追い込んでしまった時の様子と併せ、今、アグラオネマ・アンニャマニーはどういった様子なのかをご紹介したいと思います。

今回の目次

  • UCHIのアグラオネマ・アンニャマニー
  • 水挿しにして発根したアグラオネマ・アンニャマニー
  • 鉢上げしたアグラオネマ・アンニャマニー

 

UCHIのアグラオネマ・アンニャマニー

UCHIのアグラオネマ・アンニャマニーは2020年12月25日に、3回目のクリスマスを迎えたその時の様子をご紹介しました。

 

その後も、持ち前の丈夫さからトラブルなく4回目、5回目のクリスマスも迎えることができ、いつもリビングの片隅を彩ってくれていましたが、家具が増えたことなどからアグラオネマ・アンニャマニーを別の部屋に移すことにしました。

 

アグラオネマ・アンニャマニーは4年以上育てていて、基本的にはとても丈夫だということから同じ家の中なら多少環境が変わっても大丈夫だと少し安易に考え順化を怠ってしまいました。

すると人間でもそうですが、植物にとってもやはり環境が変わるとはとてもストレスフルなことで、丈夫な品種といえどいつしかこのままでは間違いなく枯れてしまうだろうといったような、まさに窮地に追い込んでしまいました。

 

またその状態が悪化したことに気が付いたときは今年の3月中旬で、なんらかの対処をするにはやはり早くてもある程度気温が上がる4月中旬、できれば5月に入ってからが無難です。

そこで室温が少し高い場所に移して余計なことはせず、何とか最低でも1ヶ月をしのぐことを目標にし、状態は悪化の一途をたどっていましたが、どうにかこうにかやり過ごすことができました。

 

それではこれ以上粘ることはできないと感じて対処することに決めた、2023年4月12日の様子をご紹介し、完全に枯らさないための対処をしましたのでその時の様子をご紹介します。

 

 

こちらがまさに窮地に追い込んでしまった、UCHIのアグラオネマ・アンニャマニーのその時の様子です。

一見しただけでお分かりいただけると思いますが、とても状態が悪く、本当に申し訳ないことをしてしまいました。

 

 

この時残っていたアグラオネマ・アンニャマニーらしいピンクの葉はこの一枚だけです。

 

 

一応このように新葉がもう間もなく開くのではないかといった様子もあり5月辺りまで待ちたかったのですが、ある様子から、おそらくこれ以上待つことができないと判断しました。

 

 

そのある様子とはこちらで、新葉の少し下の茎の部分にしわが入り、なにより色が黄色がかったような黄緑系の嫌な色に変色を初めていたことです。

 

 

そういった様子から、この新葉が開くかどうかということを待つ余裕はないように思いました。

おそらくこのままなにもしないとこのかなり状態の悪いアグラオネマ・アンニャマニーは完全に枯れてしまいそうで、そこで枯らさないための対処をこの時に決行しました。

 

 

それはある程度で茎をカットして挿し木か水挿しで再生するのが最善でないかと考えていたので、あの傷み始めた茎のかなり上の痛みのない茎の部分をカットして、より成功率を上げるために水挿しにし発根させることにしました。

 

もちろん作業自体はそこまで難しくないので、まだ痛みのない部分をカットして、このように水挿しにしました。

 

しかしここからがまたかなり長かったのですが、諦めず2,3日に一回水を入れ替えていると、この作業からさらに約2ヶ月後にどうにか発根してくました。

それでは水挿しにして発根したアグラオネマ・アンニャマニーの様子をご紹介します。

 

 

水挿しにして発根したアグラオネマ・アンニャマニー

こちらが水挿しにして発根したアグラオネマ・アンニャマニーの様子です。

水挿しにした時とは少し様子が違い、新葉が開いた様子などもありますが、その都度対処して何とか枯らさず持ちこたえてくれました。

 

 

その発根した根の様子がこちらです。

どちらかというとこのように茎の上の方から発根しました。

根は太めである程度生長して伸びていますので、根付かせ株を安定させる時間を考えるとそろそろ鉢上げしても良い頃でないかと思いますが、ピンクの葉が付いている茎(正確には葉柄)は発根していませんが、こちらも一緒に土に植えたいと思いますが、その前にひとつ疑問がります。

それはアグラオネマ・アンニャマニーに限らず、多くの品種で水挿しで発根させるとその根の周りに苔なのかカビなのか正確に正体のわからないヌメヌメのようなものが付いてきます。

しっかりとる必要はないように思えるのですが、無理に取らず水を変える場合など適当に洗い流していましたが、これは洗い流したりして取り除く必要があるのかということです。

 

そこで読者の皆様は水挿しで発根させた場合、表現が悪くて申し訳ないのですが、このヌメヌメをどうされているのかおうかがいしたいと思います。

 

水挿しで発根させた根の周りに付くヌメヌメについて

投票結果

 

※今後の水挿しの参考にさせていただきます。

 

 

それでは鉢上げですが、茎の長さがあることや、発根している箇所が比較的高い位置からの根が多いので、マドカズラの時のことを参考にして、こちらの無印良品さんの白の縦長の磁器鉢を使うことにしました。

 

ただ土の乾きがあまりにも悪いとまだ根がしっかりとしていないこともあり根腐れの原因となることも考えられますので、その対策として底には底石を少し多めにして、ある程度底部の水が溜まることへの予防もしておきました。

 

それではこの作業から3日が経った様子と、さらにそれから1週間(作業から10日)が経った今朝の鉢上げしたアグラオネマ・アンニャマニーの様子をご紹介します。

 

 

鉢上げしたアグラオネマ・アンニャマニー

まずこちらが鉢上げして3日が経った、UCHIのアグラオネマ・アンニャマニーの様子です。

もちろんまだしっかりと根付いているとはいえませんが、異変なく過ごしてくれています。

 

 

発根している茎に出ていた葉はきれいな状態のままで、発根しているものの葉がまだない茎にも異変はなく、そして発根どころか葉だけのものも枯れていないのでかなり希望がもてそうです。

 

 

しかしよく見ると葉のない茎だけのものには花(仏炎苞)のようなものが出てきていますが、少し黒っぽく変色している部分があるので気がかりです。

 

 

一旦この状態でご紹介しようと記事を制作しましたが、まだまだ不安定な状態で、鉢上げが成功しているとはいえないと思います。

そこでさらにここから1週間、鉢上げしたアグラオネマ・アンニャマニーの様子を見守ることにしました。

 

 

そしてこちらが1週間が経った、今朝の葉のない茎だけのもの様子で、花(仏炎苞)の変色の進行はなく、その下の方では新芽がツノのような見た目で伸びてきています。

どうやら新たな姿へと生長を始めてくれたようです。

 

 

そして新葉が付いた茎も、また新たに下の方から筒状の新葉が出てきてくれました。

これならかなり期待が持てるのでないかと思います。

 

 

窮地に追い込んでしまったUCHIのアグラオネマ・アンニャマニーは、なんとか最悪の事態だけは避けることができ、今は希望が持てる状態で落ち着いてくれました。

ただまだしっかりと根付いているとも言い切れませんので、慎重に水を与えるタイミングを見定め、そして新たな新芽が開いたりするなど根付いていることに確信が持てるようになれば、液体肥料などを与え、株はかなり小さくなりましたがその分置き場所に自由が利きますので、また元の置き場所のリビングで以前のピンクが鮮やかな葉のアグラオネマ・アンニャマニーらしいイキイキとした姿を目標にして育て、その様子をご紹介できればと考えています。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

その後の様子

147日後の様子をご紹介します。