こんにちは。
今回は、曲げ木に仕込んで順調に過ごしていたのに欲張ったことで幹を折ってしまったフィカス属の観葉植物「ウンベラータ」が再起しましたのでその様子をご紹介します。
曲げ木に仕込んでいたウンベラータは8ヶ月間順調に過ごしていたものの、より大胆な形状をと欲張ってしまい、その結果曲げていた幹折ってしまうといった大失態をしてしまいました。
しかしウンベラータはこの失態で変化を余儀なくされていることを受け入れ、今では状況に応じた変化をしてくれていますので、状況に応じた変化をして再起を遂げた2株のウンベラータをご紹介します。
今回の目次
- UCHIのウンベラータ
- 状況に応じた変化をするウンベラータ
- 再起したそれぞれのウンベラータ
UCHIのウンベラータ
UCHIの曲げ木に仕込んだウンベラータは2020年6月30日に、その成果を欲張ったことで大失態をしてしまった様子をご紹介しました。
このご紹介から1ヶ月程が経ち、折ってしまったことで茎(幹)だけになった株と、折れてしまった茎(幹)の上部は状況に応じた変化を遂げ、今の状態に合わせた生長を始めました。
こちらがその折れてしまったものの、状況に応じて変化したウンベラータです。
こういった再起した姿をご紹介できることに、今はただ安堵を感じます。
それではそれぞれを詳しくご紹介する前に、このような姿になるまでの様子をご紹介します。
状況に応じた変化をするウンベラータ
まず変化し始めた2019年7月25日の様子をご紹介します。
このご紹介前の2日前に天芽から葉が出て開き、その葉は落ちずにこの写真の姿へと無事に生長しました。
こちらがまだまだ小さいですが開いたばかりのウンベラータの葉です。
ウンベラータの新葉は開き始めたからといって安心はできません。
それは翌朝には何らかの原因でその新葉が落ちていることがあるからです。
こういったことも考慮して、3日様子を見て撮影することにしました。
また開いた葉の下にはこのように新たな天芽が2ヶ所から出てきています。
そして折れた上部の水挿しにしていた茎にも変化があります。
まだわかりにくいですが、ピンクの円で囲った部分を拡大して見ていただけると、白い根が発根しています。
このような変化を始めたことはとてもうれしいのですが、この段階ではまだまだ安心できません。
それはすぐにこの根の状態が悪くなったり変色したりする場合があるので、状態を維持するには毎日水を清潔な状態に保つことが重要です。
そして次に4日後の2019年7月29日のウンベラータの様子です。
わずか4日で葉が大きく生長して、さらにもう1枚新葉を付けていることがお分かりいただけると思います。
そしてその近くの天芽を見ると、古い皮からもう1枚新しい葉が開こうとしています。
こういった様子から折ってしまったウンベラータは間違いなくこの状況を乗り越え再起しようとしています。
しかし残りの2ヶ所の天芽には目立った変化はありません。
次に毎日水の入れ替えをしていた水挿しにした茎にもしっかりとした変化があります。
それはアノ根の生長で、この様子から次のステップへ早々と進んで問題ないと確信しました。
そこで以前パキラを植えていた鉢が空いていますので、この鉢に新しい土を入れ、水挿しにしたウンベラータを植え替えたいと思います。
植え替えるため水挿しにしたウンベラータを花瓶から抜き出しました。
ご覧いただいているようにしっかりとした根が数本生えています。
このあとはこの根を乾かさないよう素早く作業を進めたいと思います。
このように土へ植え替え、水もたっぷり与えたので、しばらく風通しのよい日陰で様子を見守りたいと思います。
それではこの作業から11日経った、再起したそれぞれのウンベラータをご紹介します。
再起したそれぞれのウンベラータ
まずこちらが折ってしまい、すぐに水挿しにして発根させ、11日前に土へ植え替えたウンベラータです。
一応折ってしまった時に付けていた大きな葉と、小さめの葉の2枚は葉の色合いはやや悪くなってしまいましたが、枯れずに残っていて、今では新たに2枚の新葉を付けています。
こちらの光沢のある2枚の葉が最近開いた新葉です。
こういった元気に育つ様子がありますが、まだまだ根はしっかりとは思えませんのでしばらく水は与えず、葉水のみで様子を見守りたいと思います。
そしてこちらが折ってしまった元株の現在の様子です。
11日前はまだ小さめだった新葉は、この短期間でウンベラータらしい葉へと立派に生長しました。
あの天芽から新たに開きかけていた葉も開き、今では初々し色合いの3枚の葉が特徴のウンベラータへと再起してくれました。
そして天芽はまたアメ色へと変化していますので、近いうちに新しい葉を付けるのではと感じています。
しかし依然残りの2ヶ所の天芽に大きな変化はなく、やや茎が伸びているぐらいです。
この天芽から今後葉が開くかわかりませんが、上部の天芽同様にアメ色へ色づいていますので、そのうち変化がありそうな気もします。
このように失態から、ウンベラータにとって今までと違った状況になりましたが、その状況に応じた変化をして、このように折れた茎は再起してくれました。
大げさですが、生きるということはこのような状況に応じた変化を急に迫られることもあり、その時の状況を受け入れ、状況に合わせた変化を躊躇なくできるかが、再起できるかの分かれ目になることをウンベラータは教えてくれ気がします。
そして元株のほうも同じく状況に応じた変化をし、今では新たな姿へと生長して再起してくれました。
本当に申し訳ない気持ちと、うまく復活できるか不安がありましたが、今は本当に安堵しています。
アノ折れた状態からこのような姿になるまでにもっとも気を付けたことは水の量です。
比較的乾かし気味の状態を維持し変化を待つようにしました。
これには訳があり、もしかすると間違った考え方かもしれませんが、一番気にかけたのは根の状態で、根腐れを避けるためです。
今が生育期のウンベラータですが、葉がないので必要以上に水を与えれば根腐れしてしまうのではないかと考えたからです。
また根は土が乾いていると、水分を探すためより根を伸ばすと聞いたことがあるので、土はなるべく乾いた状態を維持するようにしました。
こういった対策が功を奏したかはわかりませんが、元株は状況に応じた変化をある程度遂げてくれました。
そこでもうしばらくは活発な生育が期待できるので、これからは水も徐々に増やしなるべくしっかりとした株へ育てたいと考えています。
まだまだ2株のウンベラータは気が抜けませんが、晩秋までにしっかりと育て、その変化の様子は冬前辺りにその時のそれぞれの様子と併せて紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
287日後の様子をご紹介します。