なかなか対処できない桃美人の困った癖

こんにちは。

今回は、なかなか対処できないパキフィツム属の多肉植物「桃美人」の困った癖をご紹介します。

一度付けてしまった癖はなかなか改善できないものですが、UCHIの桃美人にななかなか対処できない困った癖のようなことが起こります。

そこで今年は強力な味方を手に入れていますので、春に思い切ったやり方でその癖に対処をしましたので、その作業の様子と併せ、その対処が成功しているのか現在の桃美人の様子をご紹介します。

今回の目次

  • UCHIの桃美人
  • 桃美人のこれまでとは違う思い切った仕立て直し
  • 思い切った仕立て直しをした桃美人

 

UCHIの桃美人

UCHIの桃美人は2021年4月14日に、豊麗な様子の片鱗が見え始めた様子をご紹介しました。

 

このご紹介後はトラブルなく、そして冒頭でお伝えしているような癖も現れることもなく過ごしていて、まずまずな様子で維持できていたのですが、秋以降にまた様子が変わりだし、冬越しを終える頃にはまた癖が出てでしまい、またも美人と呼べない姿になってしまいました。

しかし以前のように倒れこむような様子でないので、時季的なこともあり焦らずそのまま春まで様子を見続けることにしていました。

 

それではそのまま春を無事に迎えることができましたので、前回のご紹介から約1年が経った、その時の桃美人の様子からご紹介します。

 

 

こちらが春を迎えた頃の、UCHIの桃美人の様子です。

 

 

パキフィツム属らしいふっくらとした葉と、その葉の先端付近に薄いピンクがかった様子は豊麗と呼べるもので、美人は三日で飽きるといったことわざを覆すほど、何度見てもこの様子は飽きることはありません。

 

しかしもうお気づきだと思いますが問題の癖はこの葉の下にあります。

 

 

その癖とはこのように徒長してしまうことです。

虹の玉も日当たりの良い場所に置いているのに徒長することに悩んでいますが、UCHIでは育てているパキフィツム属はどの品種でも同じように日当たりの良い場所に置いていてもこのように徒長してしまいます。

 

植物なので癖ではありませんが、ほんと何をしても改善(対処)できないことから困った癖だと思っています。

 

またこの伸びた茎の見た目の様子から悪い虫(アブラムシ)が寄り付きそうな気もします。

そこで今年からは強い味方を手に入れていますので、これまでとは違う思い切った仕立て直しをすることにしました。

 

 

桃美人のこれまでとは違う思い切った仕立て直し

前回は出ている茎の長さから茎ごと埋めてしまうといった方法ができましたが、今回はそうもいかない長さになっています。

そこで先ほどもお伝えしているように、今年からこういった作業をするのに強い味方を手に入れていますので、今回はピンクの線の2ヶ所で思い切って茎をカットして、挿し木で仕立て直したいと思います。

 

 

早速予定通りピンクの線の位置付近でカットしました。

この時注意が必要なのが真ん中のもので、挿し木する際に上下が逆にならないように目印を付けるなどの工夫が必要です。

 

 

そしてもうお気づきかもしれませんが、挿し木の強い味方であるルートンをカットした茎の断面に塗布しました。

ルートンの使い方としてはあまりダマにならないようにする必要がありますが、このように若干ダマになってついてしまいましたが、あまり気にせずこのまま挿し木することにしました。

 

またそれぞれの断面にも一応ルートンを塗布しておきました。

 

 

そしてカットした根元の方はプラスチックの鉢に植え替え(土ごと移し替え)、カットした桃美人の先端付近を元植えていたリメ鉢へ挿し木することにしました。

あとはこのまま発根してくれれば成功で、その様子として2、3週間後には発根した様子をご紹介できるのではないかと考えていましたが、その見通しは甘く、ちょくちょく様子見はしていましたが、なんと気が付けば約2ヶ月も経っていました。

 

それではこの作業から約2ヶ月が経った、今朝の思い切った仕立て直しをした桃美人の様子をご紹介します。

 

 

思い切った仕立て直しをした桃美人

こちらが思い切った仕立て直しをした、UCHIの桃美人の様子です。

 

 

このように枯れることなく無事に過ごしていますが、まだしっかりと根が機能していないのか、葉に以前のようなふっくらとした様子がありません。

 

 

そこで状態を確認するために桃美人を持ち上げてみました。

するとこのように無事に発根はしています。

ただものすごく発根までに時間がかかったのと、持ち上げたといった表現をしていることからもうお分かりだと思いますが、発根しているといってもまだこの1本の根だけで土にしっかりと絡みつくような様子ではありません。

 

このような状態から、根が機能していないにもかかわらず、よくこれまで持ちこたえられたなと思います。

 

 

ちなみにもっとも多くルートンを塗布した断面からは発根していませんでした。

ただルートンを塗布したことによって病原菌や雑菌が断面から入らなかったからこそ、これまで持ちこたえられたのではないかと思っています。

 

 

そしてこちらがカットした根元の株の様子です。

1枚だけ葉が枯れてしまいましたが、新しい葉がわきから出てきていて、こちらも今後あらたな株姿へと生長が見込めそうです。

 

 

そしてあくまで自分の経験になりますが、徒長して伸びた茎をカットして仕立て直しをする際は、このように葉を数枚残した方がカットした元株も枯れない印象があります。

それはこの作業をした日と近い日に同じように伸びた茎をカットして挿し木で仕立て直したエケベリア属のトップスプレンダーの元株が今も新しい葉が出ていかいからです。

 

おそらく同じぐらい時間が経っているにもかかわらず、まだ新しい葉が出ていないということは、もう残念ながら枯れてしまったのだと思います。

また因みに上下カットしている真ん中の株も無事に発根しているのか枯れることなく過ごしていますが、別の用途に使っているのでまたそれは機会があればご紹介したいと思います。

 

 

まだしっかりと根付いていないといえど、一応桃美人は思い切って伸びた茎をカットして挿し木にし、時間はかかりましたが無事に発根するまでは成功しました。

これからどのように生長するのかといった期待が膨らんでいる反面、対処できていない桃美人の困った癖は同じ場所ではまた現れてしまうと思います。

だからといって今は抜本的となる対処はできませんが、今より少しでも日照時間が長くなるような場所(東側からなるべく南側)に置いて困った癖に変化があるかどうか様子を見たいと思います。

 

また徒長してしまうことも考えられますが、桃美人に新たな変化があれば、素焼きの鉢とプラ鉢での違いなど、その時のそれぞれの様子をご紹介したいと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

その後の様子

602日後の様子をご紹介します。