おはようございます。
今回は、シャキッとした姿へ戻したい徒長したグラプトペタルム属の多肉植物「パープルキング」の仕立て直しの様子をご紹介します。
春といえば多くの多肉植物が生育期を迎えることから、増やすことや植え替え、また気になっていた品種を育て始めるのに最適で、徒長してしまった株の仕立て直しにもうってつけの時季でもあります。
そこで徒長したパープルキングを今年は3月上旬から以前のようなシャキッとした姿へ戻したいと仕立て直しの準備をしつつ、またこういった作業も多少なりと参考にしていただければと、あることにも試みましたので、その徒長したパープルキングや仕立て直しの作業、そしてその試みたことなどをご紹介します。
今回の目次
- UCHIのパープルキング
- 徒長したパープルキングの仕立て直しの準備
- 仕立て直すためにカットしたパープルキング
- 以前のようなシャキッとした姿へ戻したいパープルキング
UCHIのパープルキング
UCHIのパープルキングは2021年5月10日に、紅葉していた様子がかすかに残るその時の姿と併せ、花の様子もご紹介しました。
このご紹介後も葉焼けや病気、そして害虫被害などはなくゆったりと過ごしていて株の生長は感じられていたのですが、ただそれと並行して徐々に徒長もしてしまいました。
これは屋外の軒下に置いているものの、建物の関係でやや日照時間が短くなることが原因でないかと思います。
そして今では徒長したことによってパープルキングは傾いてしまっていますので、これではあまり見た目がいいとはいえません。
そこでこの株を始めてご紹介した時のようなシャキッとした姿がいい感じでカワイイと感じていましたので、その以前のような姿へ戻すため仕立て直しをしたいと思います。
それでは作業を始める前に、まずは前回のご紹介から約1年10ヶ月が経った頃の、徒長して傾いたパープルキングの様子からご紹介したいと思います。
こちらが徒長して傾いた、UCHIのパープルキングの様子です。
一見しただけでも違和感を感じずにいれない姿をしていると思われたのではないかと思います。
葉の様子から、色合いはまずまずで、大きさや厚みからも少なからず株としてはしっかりと生長したことは感じていただけたる思います。
しかし違和感の原因は冒頭でお伝えしている徒長で、UCHIではこのような徒長した株がこのように日の方向へ折れ曲がるようなことがよくあります。
こうなってしまうとなんとなく面白みはあっても魅力的だとはいえません。
そこでこの日は2013年3月8日と、少し作業するには時期的に早めではありますが、ある経験とそれが偶然なのか気になっていたことがあるので、それを確かめたいといった実験的な意味も含め、早々に仕立て直しの準備を始めたいと思います。
徒長したパープルキングの仕立て直しの準備
仕立て直すには左側のピンクの線辺りでカットしてもいいのですが、ある経験から右側(根元寄り)のピンクの線でカットしたいと思います。
これは以前から気になっていたことを確かめ、またその様子を写真に収めて可視化するといった意味もあります。
早速予定通りの位置でカットし、このまま乾かしても問題ありませんが、少し本来の目的とは違いますが断面を保護するイメージでルートンをカットしたそれぞれの断面に塗布しました。
あとは通常ならこのまま挿し木すれば仕立て直しの作業は完了です。
しかし先ほどもある経験とそれが偶然なのか気になっていたことがあるとお伝えしていますが、それは挿し木後の発根に水は必要なのか、また水がないと発根しないのかといったことを自分自身の経験として知りたいと思っていたからです。
そこで水を与えなくても蓄えている水分などで、枯れずに発根するのかしばらく様子を見るためにこのままの状態で様子を見たいと思います。
それではこの状態で本当に発根したのか、この作業から2週間ほどが経った、仕立て直すためにカットしたパープルキングの様子をご紹介します。
仕立て直すためにカットしたパープルキング
こちらがカットして2週間ほど経ったパープルキングの様子です。
随分と葉の色合いが変わりましたが、それよりもまさかこの間にといった思いがありますが、この間に花茎を伸ばし、その先端につぼみをつけ、もうしばらくしたら開花するのではないかといった様子になりました。
しかし今回知りたいのは根の様子です。
因みに先ほどからお伝えしているある経験とは、このアイボリーのことで、この株は2022年6月25日に土から抜き出したものです。
今回はアイボリーの様子については割愛しますが、この株はずっと土に植えず置いていたもので、今ではこのように水挿しのようにしていますが、水挿しにする前からワサワサと発根して根が増えました。
そこでこれはたまたまなのか、パープルキングではさすがにここまでとは考えられませんが、多少は残した茎から発根するのかといったことを試みることにしました。
そしてこちらがパープルキングの根の様子です。
2週間程といった短期間だったこともあり、アイボリーのように茎のあらゆる場所から発根するといった感じではありませんが、それでも元々の根から新たに根(赤い根)が伸びていることがお分かりいただけると思います。
根を残していたのでこのような結果となってしまい、またもちろん品種や断面のルートンの成分を吸収したことも考えられますが、こういったことからカットして切り口が乾いた状態で挿し木すると、おそらく水を与えなくても発根するのでないかと思います。
もし徒長した株の仕立て直し方法として、根(気根)と茎を長めに残してカットするようなやり方の場合はひとつの参考にしていただければと思いますが、もっと茎を短くした場合や、そもそも茎のほとんどをカットした場合は同じやり方で発根するのかまた機会があれば試みたいと思います。
※これはあくまで品種や株の状態などにもよると思いますのでご注意ください。
もう少し様子を見たかったのですが、これ以上待っていると室内だということもありまたパープルキングが徒長することも考えられ、さらには生育期の春にしっかりと日に当てることもできませんのでそろそろ土に植えたいと思います。
ただパープルキングは以前のようなシャキッとした姿へ戻したいといったこともあり、そしてあまり大きくしたくないので、鉢は以前のサイズへとダウンサイズしたいと思います。
以前のようなシャキッとした姿へ戻したいパープルキング
それでは土に植えるための準備を進めたいと思います。
残して置いてもいずれかれると思いますが、枯れた葉やしぼんだ葉は取り除き、そして花茎も根元から取り除きました。
あとは赤玉土(小粒)5と日向土(細粒)3とピートモス2のブレンドの土で植え、そして水を土に与えましたがこれは根が新たに発根しているからです。
ただここでまた疑問があり、それは根が土に絡みついていなくても土から水分を吸収するかといったことですが、これはまた別の機会にします。
そしてご紹介しておきたいのがカットした根元側の現在の様子です。
新たに葉が芽生える様子が今のところありません。
これは他の品種でもこのようなカットのやり方をすると同じ結果で、いつも最後は枯れてしまいます。
1枚でも葉を残せられればこういった結果になることはないのではないかと思うのですが、そこでこの件に関しては読者の皆様におうかがいしたいと思います。
徒長した多肉植物の仕立て直しすためにカットした根元側を株として維持するには
- わからないので興味がある (47%, 8 票)
- 葉を残す必要はなく、管理方法次第で株として維持できる (29%, 5 票)
- 少なくとも多少の葉を残す必要がある (24%, 4 票)
- 基本的には難しい (0%, 0 票)
- その他 (0%, 0 票)
合計投票数: 17
貴重なご意見をいただきありがとうございました。
※やはり品種にもよると思いますが、ここでは一般的なエケベリアやセダム、パキフィツムなどの多肉植物だとお考えください。
それでは最後に土に植えたUCHIのパープルキングをご紹介したいと思います。
UCHIのパープルキングはこのように鉢をダウンサイズして仕立て直しました。
日差しにはもうしばらく当てないようにしつつ、様子を見て春の日差しにしっかりと当て、もう一度以前のようなシャキッとした姿へ戻したいと考えています。
またカットした根元の方も様子を見て水を与え、それぞれに新たな変化があればその時にその様子を、もしあまり変化がなければ新機能の「その後が気になる」の設定カウントに達した時にその時の様子をご紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
34日後の様子をご紹介します。