こんにちは。
今回は、もういちど以前のような姿に仕立てたかったハオルシア属の多肉植物「シンビフォルミス」の様子をご紹介します。
ハオルシア属(ハオルチア属)は多肉植物の中でもまだどちらかというと室内でも育てやすい品種が多く、枯らしにくい印象もあります。
しかし徒長させずにきれいな株姿を維持するには日当たりが重要なのですが、日当たりが良いと葉焼けして変色しやすいので、ちょうど良いといえる日当たり加減が難しいと感じています。
そんな中、UCHIのシンビフォルミスはかれこれずっともういちど以前のような姿にしたいと試行錯誤していて、思いもよらないかたちで一区切りが付きましたので、その様子をご紹介したいと思います。
※これまでキンビフォルミスとご紹介していましたが、”Haworthia Cymbiformis”は”シンビフォルミス”といった呼び方の方がどちらかというと一般的な(周知されている)ようですので、今後はシンビフォルミスとご紹介させていただきます。
今回の目次
- UCHIのシンビフォルミス
- シンビフォルミスのわき芽の整理と植え直し
- 何とか夏を乗り越えたシンビフォルミス
- 植え替えしてから約2ヶ月が経ったシンビフォルミス
UCHIのシンビフォルミス
UCHIのシンビフォルミスは2020年4月21日に、お手入れしてより独特の姿にしてしまった様子をご紹介しました。
その後はゆっくりと生長して変化を続け、気が付けばかなりの月日が経っていました。
それでは前回のご紹介から10ヶ月半が経った頃のシンビフォルミスの様子をご紹介したいと思います。
こちらが2021年3月10日の、UCHIのシンビフォルミスの様子です。
生長していることには間違いありませんが、見た目の改善ができたといった姿でなく、葉先などがまたやや葉焼けして、また以前ご紹介した様子とは違った独特な姿になってしまいました。
因みに置き場所は以前葉焼けさせてしまったことから屋外でなく、室内の窓際に移しましたが、一度葉焼けさせてしまうと弱光でもすぐにより葉焼けしやすくなるような感じがしています。
このように以前から残っている葉などはシンビフォルミスらしい雰囲気もありますが、またやや葉焼けして部分的に赤茶系の色合いになってしまった様子や、わき芽の様子から理想的な姿とはいえません。
そしてこれは植え方の問題なのか、ピンクの円で囲った部分の土の表面には根が見てとれ、こういった部分をしっかりと土に埋めたいといったこともあり、併せてわき芽の整理もすることにしました。
それでは作業時の様子をご紹介します。
シンビフォルミスのわき芽の整理と植え直し
まずシンビフォルミスを鉢から抜き出しました。
土が乾燥していたこともあって、このように簡単に抜き出すことができました。
そして根に絡みついた土も揺さぶるだけで簡単に落ち、ほぼ根だけの状態にできました。
またこの時の白系の太い根などの様子から、葉の状態はともかく株の状態は悪くないと思えました。
次にこのようにわき芽を切り取り整理していきます。
その時できれば根もそれぞれの株に残せるようにしたいと思いますが、そうできないものも遠慮なく切り離していきます。
こういったことからどちらかというとわき芽の整理というより株分けといった感じになりました。
そしてこのような状態に株分けしました。
次に葉が大きな株(親株)は元の鉢に植え直しをしようと考えていましたが、その鉢の内側にカビのようなものがあり、なかなかきれいに掃除できなかったので別の素焼きの鉢へ植え、春の間に改善することを期待していました。
しかしその後も思い通りに改善することなく夏を迎えてしまいました。
その夏は何とか乗り越えることができましたが、その夏の間にシンビフォルミスをより酷い状態にしてしまいました。
それでは何とか夏を乗り越えたシンビフォルミスのその時の様子をご紹介します。
何とか夏を乗り越えたシンビフォルミス
こちらが2021年9月4日の、より状態を悪くしてしまった、UCHIのシンビフォルミスの様子です。
なんともまた寂し気な姿になってしまいました。
これは枯れた葉などを取り除いていることも影響していますが、土が少ないのは撮影前に移動させた際に、誤って鉢ごと転倒させてしまい、その際に土が飛び出して全体的に量が減ってしまったことも影響しています。
けれども土の量の問題だけでないことはいうまでもありません。
それはあの時採取した子株の様子をご覧いただければ違いがお分かりいただけると思います。
あまり大きく生長した様子はありませんが、徒長している様子はなく、なかなかな姿を維持できていると思います。
ここでこのような違いになったことを考えてみると、まず土ですが、親株には赤玉土(小粒)5と日向土(細粒)5のブレンドの土を使い、そして鉢は以前の鉢より通気性の良い素焼きの鉢を使っています。
一方子株にはほぼ赤玉土だけのものを使っていてビニールポッドですので、上部と底部以外では通気性は期待できないものです。
もちろん株の状態も影響があるといえますが、置き場所が一緒だったことも含め、このような結果から保水性の違いがこのような結果になったのではないかと考えました。
そこで時季的にもよかったので、親株を別の鉢に植え替え、改めてもういちど以前のような姿に仕立て直すことを試みようと思いました。
そこでビニールポッドのような状態にすることを考え、素焼きの鉢でなく、この白のプラスチックの鉢へ植え替えることにしました。
そしてシンビフォルミスを抜き出しました。
すると以前より根が細く、弱々しい印象になったような気がします。
明らかに以前より状態が悪いので植え替えることにしてよかったのではないかと思いました。
そして鉢をプラスチックの鉢にするので通気性が格段に下がることもあり、土をどうするか悩み、根の状態と一応通気性のことも考慮して、子株のように赤玉土だけにするのではなく赤玉土(小粒)5と日向土(細粒)5といったブレンドの土で植えることにしました。
それではこの作業から約2ヶ月が経った、シンビフォルミスの様子をご紹介します。
植え替えしてから約2ヶ月が経ったシンビフォルミス
こちらが2021年11月3日のプラスチックの鉢へ植え替えたUCHIのシンビフォルミスの様子です。
もういちど以前のような姿に仕立てたかったのですが、残念ながらシンビフォルミスを枯らしてしまいました。
改善するかもとほぼ枯れた状態でも真ん中付近に緑系の葉があったので置いていましたが、やはり色合いがどう見ても枯れていたので引っ張ってみるとこのような状態でした。
植え替えをしなければ枯らさなかったかもしれませんが、もうこの状態は変えれません。
そこで親株には申し訳ないことをしてしまいましたが、それならばこちらのややカタチが悪くなってしまった子株でもういちど以前のような姿へ挑戦したいと思います。
鉢は親株に使っていたこちらの白のプラスチックの鉢を使います。
そして早速植え替えるために、子株のシンビフォルミスを鉢から抜き出しました。
するとまだ親株のような太い根はありませんが、根の状態は良さげで、これなら期待できそうな気がします。
そして土は親株で使っていた土を天気干ししたものを再利用しますが、より保水性を上げるため、ピートモスを少し追加して、赤玉土(小粒)4.5と日向土(細粒)4.5とピートモス1のブレンドの土にすることにしました。
これは以前同じ鉢の一回り大きな鉢へ植え替えた、同じハオルシア属のムチカがいい感じに過ごしていることから、同じブレンドにしました。
そしてこちらがもういちど以前の親株のような姿に仕立てたい、植え替えたばかりの子株こと、UCHIのシンビフォルミスの様子です。
植え替え時季としてはやや遅かったですが、葉焼けなどすることなく順調に過ごしているムチカの隣の室内の窓際に置いて様子を見守りたいと思います。
試行錯誤し過ぎた親株は残念なことになってしまいましたが、色々経験させてもらったので、その経験を活かし葉の状態などによっては場所を移したりし、まだまだ気が抜けませんが、思いもよらないかたちで一区切りとなりましたが、またここから再出発したいと思いますので、植え替えたばかりのUCHIのシンビフォルミスに今後新たな変化がありましたら、その様子をご紹介したいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
その後の様子
590日後の様子をご紹介します。