性質の違う鉢に植えたピンクザラゴーサの違い

こんにちは。

今回は、性質の違う鉢に植えたエケベリア属の多肉植物「ピンクザラゴーサ」に違いがあったのかなどをご紹介します。

多くの多肉植物は素焼きの鉢は通気性が良いといった性質から相性が良いといっていいと思いますが、その反面、土のブレンドにも関係がありますが大体の場合土が乾きやすいので、もちろんこれも品種にもよりますが生長の仕方や株姿などに違いがある可能性もあります。

また生長の仕方は日当たりや水の量、そして肥料の有無、風通しなどの影響、そして個体差などによっても違いがありますが、そういった様子をほぼ同じサイズのピンクザラゴーサの子株で試してみようと、プラスチックの鉢と素焼きの鉢に植え替えなるべく同じ条件で育てています。

そして違いがはっきりと出ると考えられる生育期の生長に差支えがないようある作業をしておきたいので、これを機にあくまで途中経過ですが今それぞれの株はどういった様子なのかそれぞれのピンクザラゴーサの様子をご紹介したいと思います。

今回の目次

  • UCHIのピンクザラゴーサ
  • ピンクザラゴーサの鉢の違いでの違い
  • 花茎を取り除いた子株とそれぞれのピンクザラゴーサ

 

UCHIのピンクザラゴーサ

UCHIのピンクザラゴーサは2022年8月27日に、夏場が課題というわけではなさそうな気にさせてくれたその時の様子と併せ、ほぼ同じサイズの子株を素焼きの鉢とプラスチックの鉢へ植え替えた様子をご紹介しました。

 

色々お伝えしたいことはありますがもう前置きでもそこそこ長くなってしまい、このままだとまた記事が長くなるので、早速それぞれの株は今どういった様子なのか、植え替えてから約7ヶ月半が経ったそれぞれの様子をご紹介し見比べたいと思います。

 

 

ちょっとわかりづらいですが、こちらが素焼きの鉢とプラスチックの鉢に植え替え約7ヶ月半が経った、子株のピンクザラゴーサのそれぞれの様子です。

 

 

この2株は植え替え前はほぼ同じサイズで、同じ置き場所(屋外の軒下に並べて)なので日当たりや風通しなどの環境は同じです。

そして土のブレンドや水やりのタイミングも同じ、肥料はなしといった同じ条件で育てました。

 

そしてそのことについて読者の皆様にアンケートさせていただいています。

その結果がこちらです。

 

プラ鉢と素焼きの鉢へ植え替えたことによってのそれぞれの違いについて

  • わからないのでどうなるのか興味がある (9 票)
  • 鉢の性質の違いによって多少葉の色合いや株の大きさなどに影響がある (7 票)
  • 鉢の性質の違いによって葉の色合いや株の大きさなどに影響がある (5 票)
  • 鉢の性質の違いによってあまり葉の色合いや株の大きさなどに影響はない (1 票)
  • 鉢の性質の違いによって葉の色合いや株の大きさなどに影響はない (1 票)
  • その他 (0 票)

 

結果から多少なりと違いがあるのでないかといった意見が多かったのでないかと思います。

ご協力ありがとうございました。

 

それでは性質の違う鉢に植えたそれぞれのピンクザラゴーサの様子と併せ違いをご紹介します。

 

 

性質の違う鉢に植えたピンクザラゴーサの違い

まず一見しただけでわかるのが花茎の本数の違いです。

プラスチックの鉢の株は2本、素焼きの鉢の株は3本の花茎を伸ばしました。

 

 

次にその花茎に付いているつぼみの生長具合でいうと、プラスチックの鉢の1番生長しているものではピンク系にほんのり色づき始めたといった様子ですが、素焼きの鉢の方はすでに色が濃いピンク系に色づき、その先端付近では黄色系が加わったオレンジ系に変化していて、このまま早ければ数日で、遅くても1週程度で開花するのでないかといった様子です。

 

次に株の閉まり具合(葉の開き方)の違いです。

 

 

プラスチックの鉢の株はキュッと中央に寄った様子をしていますが、素焼きの鉢の株は葉がやや開いた感じがあります。

土は同じブレンドなので、こういった様子は保水性などが影響している可能性があるのでないかと思います。

 

 

次に葉の長さで、素焼きの鉢の株は特に外側が長めなのに対して、プラスチックの鉢の株は、おそらく外側の方が若干長いと思います。

これももしかすると保水性が関係していて、土が早く乾くので葉を長くして葉に蓄える水分を確保しているのでないかと考えましたがこれはあくまで個人的な見解です。

 

その他でいうと、葉の色合いはほぼ同じといってよさげですが、株の大きさはプラスチックの鉢より素焼きの鉢の方の株の葉が外側へ開いていることもあり、素焼きの鉢の株の方がやや大きく感じられます。

 

まだ植え替えて1年が経ったわけでなく、途中経過ですがお伝えしたような違いが現れました。

 

ただ花茎の本数は、どちらかというと鉢の性質でなく個体差でもあると思いますが、株姿はプラスチックの鉢の方が引き締まった様子で、葉も伸びていないことから見た目だけでいうとプラスチックの鉢の方がいい感じに育っているのではないかと思います。

おそらく素焼きの鉢の利点は通気性が良いことで、その分根腐れも防ぎやすくなっていますが、この性質が今回のような結果になったのでないかと思います。

またそのことは置き場所が若干違うけれども似たような場所で、株の大きさも違いますがより通気性の良い素焼きの鉢に植えている親株のUCHIのピンクザラゴーサでも表れています。

 

そこでその様子もご紹介したいと思いますが、それぞれの子株のラストスパートとして春の生育期の間での変化を期待したいので、花がそのことに影響があるかどうかは定かではありませんが、花の様子は以前ご紹介していることもあり、今更な部分もありますがなるべくこれ以上生長に差支えがないよう花が咲く前に花茎から取り除きたいと思います。

 

それでは花茎を取り除いた子株の様子と併せ、UCHIのピンクザラゴーサ(親株)の様子と、そしてひそかに仕込んでいる株の様子など、それぞれのピンクザラゴーサの様子をご紹介したいと思います。

 

 

花茎を取り除いた子株とそれぞれのピンクザラゴーサ

まずこちらがUCHIのピンクザラゴーサの様子です。

全体的に葉がキュッと中央に寄るといった姿でなく、素焼きの鉢に植えた子株よりも外側の葉は外側へ開いていることがお分かりいただけるのでないかと思います。

 

 

葉も長めで、枯れた下葉を取り除いているので立派な茎が露わとなっている部分もあります。

どうやら水分が不足している感じがしています。

 

ただこれは素焼きの鉢に対して使っている土の問題で、子株もそうですが、土のブレンドをより素焼きの鉢に合わせた保水性重視(日向土などを使わない)にすることでこういった様子はまた違った結果になると考えられます。

 

 

また親株は少し葉焼けしているような様子もあり、日当たりは子株よりやや劣るので、あまり状態がいい感じでない可能性もあります。

少し株の状態を整える必要がありそうですが、今は無理をさせずに花茎を取り除く程度にしておいて様子を見たいと思います。

 

 

そしてこちらがひそかに仕込んでいる株で、試作品のオリジナルのプラスチックの鉢に別の子株を仕込んでみました。

この株は花茎は2本でつぼみもいい感じに色づいていて、先の素焼きの鉢に植えている子株程度の生長具合ですが、この株は何故か外側の葉があまりきれいとはいえない見た目をしています。

※オリジナル鉢の開発は一旦中断しています。

 

今のところ土(ブレンド方法)と通気性の性質から、通気性のない(開口部と鉢底だけの)プラスチックの方がよさげな印象がありますが、これからが多くのエケベリア属の活発な生長が期待できる生育期です。

 

 

そこで花茎を取り除きどの程度そのことが影響あるかわかりませんが、これから活発に生長してくれればより鉢の違いでの影響が表れる可能性がありますので、8月は少しご紹介するには適期とはいえませんので、6月末か7月の上旬辺りにそれぞれがどういった生長をし、そしてその時どういった株姿をしているのか改めてご紹介したいと思います。

 

今回ご紹介したピンクザラゴーサの基本的な育て方はこちらでご紹介しています。

また過去のピンクザラゴーサの様子を一覧で追ってご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。